競馬を推理する

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安田記念 2020 回顧 アーモンドアイ、8冠ならず。敗因は?

安田記念が2020年6月7日に行われ、3番人気のグランアレグリアが優勝しました。 

僕の予想は、△-◎-〇で決着。

勝ち馬の馬場適性もペースも読み違えました。完敗です(^_^;)

 

 

この記事は、安田記念の回顧で、

  • レース展開
  • 各馬の勝因・敗因

について考察しています。

 

 

G1 安田記念を振り返る

東京競馬場 Cコース 1600m

 

▼安田記念の予想記事はこちら 

fevreee.hatenablog.com

 

▼最終予想

 

レース展開

【馬場】稍重

【勝ち時計】1:31.6

【ペース】34.2/45.7 - 45.9/34.3(11.4-11.0-11.9)

 稍重馬場でこの勝ち時計はかなり速い。レースラップを見ればミドルペースだが、馬場を苦にする馬がいたり、差し馬が上位を独占したことから、タフな流れだったことがわかる。

 

▼当日の馬場傾向はこちらの記事に書いています。 

fevreee.hatenablog.com

 

各馬のレース内容考察(勝因・敗因は?)

1着 △グランアレグリア 池添騎手

 促し中団のポジションへ。

4コーナーで外から他馬が来た時に動かされた。

直線、脚を持続させ、最後までスピードが落ちなかった。

馬場の綺麗な箇所を通ってもバランスを崩すシーンがあった。それでも自身より後ろのポジションにいる馬よりも上がり3Fのタイムが速く、完勝と言っていい

 

不安視していたスタートもよく、折り合いもバッチリ。ペースが流れた事もよかったが、1200mを使った後でも折り合えたのは収穫。これなら1600mも完全に守備範囲にできる

アーモンドアイに勝ったのは衝撃的だった。今後、短距離路線を席巻する馬になるだろう。

 

2着 ◎アーモンドアイ ルメール騎手

 ゲート内で暴れ、出遅れ。促して中団後ろのポジションを取ったが、いつもの行きっぷりがなかった

直線、良く伸びているが残り100mぐらいで脚が鈍った。

 

いつもの行きっぷりがなく、直線でもいつもの瞬発力が使えなかった。直線では馬場の綺麗な箇所を通ったが、少しバランスを崩すようなシーンもあった。馬場を苦にした、あるいは気にしたのは敗因の一つだろう。

もう一つ敗因として考えられるのは、レース間隔が詰まったことによって疲れが残っていたというもの。その影響があったのかもしれないが、個人的には敗因を馬場が影響したと考えている

 

3着 〇インディチャンプ 福永騎手

 ゲート内で落ち着きなく、ジャンプするようにスタート。出遅れなかったが、良いスタートを切れなかった。

直線、伸びていたがいつもの瞬発力ではなかった。

荒れた内側を走っていたが、問題なく走れているように見えた。

 

隣のゲートのアーモンドアイが落ち着きなく、つられてジッとしていられなかった。

スタートダッシュの速さや直線の伸びがいつものものではなかった。馬場が影響したのかもしれないが、バランスを崩すシーンは見られなかったし、別の原因の可能性も挙げておきたい。

予想段階で書いたように太目残りだったのではないかというものだ。+4kgと増えていて動きが鈍かったことからそう感じた。

 

昨年のマイル王者として、秋には維持を見せて欲しい。

 

4着 △ノームコア 横山典騎手 

 跳ねるようにスタートし出負け、促さず後方のポジション。

直線、バランスを崩しながらも良い脚で追い込んだ。

馬場の綺麗な箇所を通ったが、稍重もクリア。

 

やはり東京競馬場への適性は高い。牡馬とでもG1で渡り合えることがわかった。

 

5着 ケイアイノーテック 津村騎手

 促さず後方のポジション。

4コーナーで外を回して一気に動いていった。

直線半ばで甘くなったが、最後までしぶとく走っていた。

馬場の綺麗な箇所を通ったが、バランスは崩しているようには見えなかった。

 

強気な競馬をして大敗しなかったのは力がある証拠。人気はなかったが、今日の馬場・ペースでここまでやれるのであればG1でも戦える。高速馬場にならなければチャンスはある。

 

6着 ☆アドマイヤマーズ 川田騎手

 好スタート。促して前のポジションへ。

直線、すぐに加速できなかったが、しぶとく伸びてきた。

少しバランスを崩すような感じはあったが、そこまで馬場を苦にしている感じはなかった。

 

今回は半年ぶりの実戦で、休み明けの影響はあったと思う。道悪をこなせることがわかったのは収穫

結果は残念だったが、”前のポジションをとってしぶとさを活かす”というスタイルが良いこの馬に、スタートが上手く、最後まで走り切らせられる川田騎手は合っていると感じた。

 

7着 ▲ダノンキングリー 戸崎騎手

 ゲート内での体勢が悪く、スタートを斜めに出た。

少し力むところがあった

直線、脚は鈍らなかったが、ギアを上げられず伸びきれなかった。

バランスを崩すシーンもあり、馬場の影響はあったか

 

軽い走りをするので、やはりベストは良馬場

 

8着 ダノンスマッシュ 三浦騎手

 ゲートに最後に入ったが、中での体勢は悪かった。促して先頭を取りに行った。

適性より長い距離なのでペースを落としたい考えはあったと思うが、スピードがついてしまいリズムよく走らせたか。

直線、上り坂を迎えて早々に苦しくなったが、その割には粘っていた。

若干バランスを崩すシーンはあったが、馬場自体は何とかこなせてはいた。だが、ベストは良馬場

 

この馬には稍重の1600mは長かったが、苦しくなっても頑張っていたように能力はあることを再認識した。適性距離の1200mで見直したい。

 

9着 ペルシアンナイト 田辺騎手

 出遅れ。じわじわポジションを上げ、中団後ろのポジション。

4コーナーで馬群が凝縮した時に、少し力んだ。

馬場の綺麗な箇所を通り、バランスを崩しているようには見えなかったが、直線伸びがなかった。

 

休み明けの影響もあったか。

 

10着 ヴァンドギャルド 岩田望騎手

 ゲート内での体勢が良くなく、スタートを斜めに出たが、課題の出遅れはしなかった。

結構促して好位のポジションにつけたが、スピードに乗せた分、序盤は力みがある走り

4コーナーで前の馬に接触するようなシーンがあり、ブレーキがかかった。

それでも、直線では上位との差は詰められなかったものの、最後まで諦めずにしぶとく伸びた。

バランスを崩すシーンはないように見えたが、道悪をこなせるのもG1レベルでは強みにならなかった。

 

リズムよく走れなかった。

まだ重賞も勝っていないので、力をつけてG1に再挑戦して欲しい。

 

11着 ミスターメロディ 北村友騎手

 促して先頭を取りに行ったが、ダノンスマッシュが速く2番手に。

終始掛かり気味

直線、上り坂を迎え早々に苦しくなった。

4コーナーでバランスを崩すシーン。道悪適性があるとは言えない結果に。

 

この馬には1600mは長かった。

 

12着 セイウンコウセイ 内田騎手

 好スタート。行きたい馬を行かせて好位のポジションにいたが、外から他馬に迫られ促して馬群に包まれないようにした。

4コーナーでの走りのバランスが悪く、直線でもバランスを崩していた。

 

稍重馬場を苦にした。

 

13着 △ダノンプレミアム レーン騎手

 スタート良く、少し促して前のポジションへ。序盤、若干力んだ。

4コーナーでバランスをかなり崩していて、直線も伸びなかった。

 

馬場の内側の悪いところを通らされてしまい、馬場に泣いた。内枠も響いた。外枠で馬場の綺麗なところを通れていれば、もう少しマシだったかもしれない。しかし、ベストは良馬場だろう

 

14着 クルーガー 石橋騎手

 ゲート内で落ち着きがなく、ジャンプするようにスタート、出遅れた

終始促していて、追走に苦労していた

直線、伸びがなかった。

馬場の綺麗な箇所を通り、バランスを崩しているようには見えなかった。

 

ここ2走はスタート良く先行で来ていたが、隣のゲートのアーモンドアイが落ち着きなくつられてしまったか。

この馬にはペースが速かった?

 

まとめ 

 アーモンドアイのG1・8勝目に期待していましたが、グランアレグリアが完勝と言える内容で優勝。アーモンドアイが稍重で力を発揮できないとは想像していませんでした...。ただ、まだ新記録を達成できるチャンスは残っているので頑張って欲しいです。

 

勝ったグランアレグリアはすごく強かったです。今後短距離路線を引っ張る存在になると思いますし、どれだけのパフォーマンスを見せてくれるか楽しみです。

 

 

  

▼詳しい情報はJRAのHPをご覧ください。