安田記念が6月7日(日曜日)に行われます。
この記事では、
- 出走馬の特徴
- レース展開予想
を考えていきます。
最後に予想を書いています。
G1 安田記念
東京競馬場(Cコース) 芝1600m
出走馬の特徴
1 ダノンプレミアム レーン騎手
【長所・強み】
- スタートが上手い。(ゲート内で少し落ち着きがない所はある)
- 瞬時に加速できる。それも先行できるので、この点は強み。
【短所・不安点】
- 若干だが気を抜く面がある印象。
【馬場適性】
- 昨年の天皇賞秋で1:56.7で走れているし、前目のポジションに行ける馬なので速い時計は問題ない。
- 綺麗な馬場ではあったが稍重馬場で勝利、オーストラリアでも不良馬場で走れてはいた。多少の道悪はこなせるが、ベストは良馬場。
癖がないわけではないので乗り替わり・初騎乗は少し不安に感じる。逆に、新しい面を引き出す可能性もあるので、そこに賭けてみるのもアリ。勝てる能力は持っている。
2 ダノンキングリー 戸崎騎手
【長所・強み】
- 瞬時に加速できる。
- 瞬発力に優れ、かつ長く脚を持続させることも可能。対応できる展開の幅は広い。
- ポジションを問わずに走れる。(先行して粘るよりは、脚を溜めて差してきた方がパフォーマンスが良い印象はある)
- 東京競馬場は4戦3勝・2着1回。東京競馬場への適性は高い。
【短所・不安点】
- 直線でふらついたり、1頭になった時に気を抜いたりというのが、たまに見られる。集中力に課題がある?
【馬場適性】
- 昨年の毎日王冠でレコードタイムに近いタイムで勝っていて、他にも速いタイムでの好走歴は多い。速い馬場は得意。
- 道悪で走った経験がなく、適性は未知数。多少の悪化はこなせると思うが、スピードがある馬なのでベストは良馬場。
昨年のマイルCSでの敗因だけがよくわからないが、それ以外は安定して馬券圏内に入っている。
内枠の方が瞬時に加速できる良さが活きると思う。スタートは安定していると思うので、好位あたりのポジションでレースできれば。
3 ノームコア 横山典騎手
【長所・強み】
- 瞬発力があるし、長く脚を持続させる事も可能。対応できる展開の幅は広い。
- 東京競馬場は4戦2勝・3着2回。東京競馬場への適性は高い。
【短所・不安点】
- スタートが速くない。躓いたり、跳ねる感じになったりするのでゲートを出る時の体勢が良くないのかなと想像する。
【馬場適性】
- 紫苑S・昨年のヴィクトリアマイルでレコードタイムで走っているので、速い馬場は得意。
- 稍重馬場までは走れている。ただ、その時も馬場の綺麗な所を通っていたので、荒れた部分を走った時には未知数。
スタート、道悪になった時に対応できるか、課題はあるが東京競馬場への適性は高いので押さえておきたい。
4 クルーガー 石橋騎手
【長所・強み】
- 持久力がある。
【短所・不安点】
- 速い脚がない感じ。ペースが速くなった時に、楽に追走できてないと感じる時がある。
【馬場適性】
- 瞬発力がなく、速い馬場は分が悪い。
- 不良馬場で好走歴があり、道悪適性はありそう。
馬場が悪くなるほどこの馬にもチャンスが出てくると見ている。時計が掛かる馬場になれば。
5 アーモンドアイ ルメール騎手
【長所・強み】
- 瞬発力・持久力・スピードなど、どれをとっても優れている。総合的にレベルが高い。
- 瞬時に加速できる。
- 東京競馬場は6戦5勝・3着1回。東京競馬場への適性はかなり高い。
【短所・不安点】
- ゲート内での落ち着きが不十分。最近はないが、出遅れる可能性はある。
- 1600mなら問題ないとは思うが、走る事に前向きな馬で折り合いには若干の不安がある。
- 間隔を詰めて使うので、テンションが上がらないか。
【馬場適性】
- 速い馬場は大得意。ジャパンCのレコードタイム勝ちを始め、他のレースでもレコードタイムに近いタイムで走っている。
- 道悪で走ったのは3歳時のシンザン記念のみ(稍重)。雨で湿った馬場では走れていた。こなせないことはないだろうが、ベストは時計の速い良馬場。
昨年の安田記念はスタート直後に不利があってブレーキをかけてポジションを下げ、直線もスムースに進路ができなかったにも関わらず、タイム差なしの3着。不利がなければ勝っていたはず。実力的には、スムースに走れれば負ける事はないだろう。
大きく出遅れたり、内で閉じ込められたりしなければ、史上初のG1・8勝目が見られる確率は高いと思う。
6 インディチャンプ 福永騎手
【長所・強み】
- 瞬時に加速できる。
- 瞬発力に優れていて、好位からポジションでも良い脚を使えるのは強み。
【短所・不安点】
- ゲート内での落ち着きが不十分だったが、今は解消されてきてほとんど問題ない。
- 休み明けは動きが少し鈍い感じがする。 ⇒今回は関係ない
【馬場適性】
- 昨年の安田記念の勝ち時計は1:30.9。速い時計は得意。
- 古馬になってから道悪で走った経験がないので何とも言えないが、多少はこなせると思う。
ゲート、折り合い、1頭になった時の集中力など課題が色々あった馬だが、今は解消されて競走馬として完成されてきた感じがする。
アーモンドアイは強いが、相手より前で先に動けばチャンスはある。
立ち写真では体がやや太い感じがした。馬体重には注目したい。
7 ペルシアンナイト 田辺騎手
【長所・強み】
- 毎回自分の力は出し切れる。走る事に前向き。
【短所・不安点】
- 出遅れることがよくある。瞬発力に優れたタイプではないのでマイナス材料。
- コーナーがきついコースだとコーナリングで外に膨らむ面があり、効率よく加速できない。
【馬場適性】
- 4歳時までは速い時計にも対応できていたが、加齢とともに瞬発力が衰えたため時計は掛かった方が良くなった印象。
- 良馬場が良いという陣営からのコメントを見た事がある気がするが、道悪でも走れていて多少の悪化はこなせる。稍重ぐらいならむしろ歓迎だと思う。
加齢とともに瞬発力がなくなり、ジリジリ伸びる感じになってきた。そのため出遅れが多いのは痛い部分。
しかし、道悪になりそうなのはプラス材料。時計がかかるようなら押さえておきたい。
8 ケイアイノーテック 津村騎手
【長所・強み】
- 長く脚を持続できるので、東京競馬場はベスト。
【短所・不安点】
- スタートダッシュが速くなく、ポジションが真ん中より後ろになりがち。
- コーナーがきついコースだと加速しきれない。
【馬場適性】
- 長く脚を持続させて最後の1Fで差を詰めてくるイメージで、速い馬場だと前が止まりづらく差し届かないケースが多い。
- 稍重馬場までは走れてはいるが、重馬場以上になると未知数。
⇒前が止まってくれないと差すのは難しい。時計は掛かった方が良い。
フルゲート18頭にならなかった事、雨が降って時計が掛かりそうな事はこの馬にとってはプラス材料。馬場が悪くなりすぎなければ面白い存在かもしれない。
9 アドマイヤマーズ 川田騎手
【長所・強み】
- 直線で他馬に並ばれると、抜かせまいとする闘争心を持っている。
- 逃げ~差しまで様々な戦法を取れる。
【短所・不安点】
- 近走スタートで遅れる事があるのは、前目のポジションでレースしたいこの馬にとっては気がかりな点。
- 瞬時に加速できない面がある。
- 休み明けよりは1回レースを使った方が動きがいい印象はある。
【馬場適性】
- 瞬時に加速できない面がある分、速い馬場は少し不安があるが、前のポジションを取れればそこまで心配いらないか。
- 道悪で実績はないが、中京の荒れた馬場をこなしていて多少の悪化は大丈夫。
理想は、前のポジションでスピードに乗った状態で他馬が追いかけてくるのを待ち受ける形。そのためにはスタートを決められるかが鍵になる。
10 ミスターメロディ 北村友騎手
【長所・強み】
- スタートが上手い。
- ダートでも芝でも勝っていて、スピードとパワーを兼ね備えている。
【短所・不安点】
- 左にもたれる面がある。右回りの方が良さそうだが、陣営は左回りの方がいいと言っている。
- 瞬発力がないので、ある程度瞬発力が必要な東京競馬場は相性が良くなさそう。
【馬場適性】
- 速いタイムで昨年の高松宮記念を勝っている。速い馬場に問題はない。
- 稍重で好走歴がある。重より悪くなった時は未知数。
久しぶりの1600mへの対応が鍵となる。NHKマイルCの時は折り合いに課題があったが、今では解消されてきているのでこなせる可能性はある。
本来、1600mは適性よりは若干長いとは思うが、前が止まらない高速馬場になった時には怖い存在ではある。
11 グランアレグリア 池添騎手
【長所・強み】
- スピードの持続力はかなりのもの。
【短所・不安点】
- 走る事に前向きで、敏感な所もあるため、折り合いに課題がある。前走から距離が400m延びるため折り合えるかが鍵。
- スタートが速くない
⇒スタートで遅れると促さないといけなくなるため、力みにつながる。
【馬場適性】
- 昨年の阪神Cでレコードタイムに近い時計で走っている。スピードがあり、速い時計は得意。
- 前走高松宮記念で重馬場をこなした。道悪適性はある。ただ、重馬場で1600mだとスタミナが持たない可能性はある。
まだスタートや折り合いに課題を残すが、秘めた能力はかなりのものを感じる。
まずはスタートを決めて先行し、優れたスピードの持続力を活かせればチャンスはある。
12 セイウンコウセイ 内田騎手
【長所・強み】
- スタートが速い
【短所・不安点】
- 周りに馬がいると気にする面がある印象
⇒逃げるか、外側のポジションにつけたい。外目の枠の方がレースしやすい。
- 瞬発力がないので、時計が速く直線が長い東京コースは不向き
⇒大逃げでもしない限り、粘り切るのは厳しいと思う。
【馬場適性】
- 良馬場では、時計が掛かった方がいい。
- 不良馬場でも走れていて道悪適性は高いと思っていたが、今年の高松宮記念(重馬場)で苦にしていた。ちょっと判断がつかない。
1600mの距離はさすがに長いと思う。時計が速いのも分が悪い。
13 ヴァンドギャルド 岩田望騎手
【長所・強み】
- 瞬時に加速できる。
- 瞬発力に優れている。
【短所・不安点】
- ゲートの中での落ち着きがなく、暴れることもあり出遅れる確率が結構高い。近2走は跳び上がるようなスタートになってしまっている。
- 走ることに前向きで折り合い面に若干不安がある。
- G1のスピードに対応できるか。
【馬場適性】
- まだ速い時計で走った事はないが、前走で32秒台の末脚を使っていて、速い馬場に対応できるスピードはあると思われる。
- 東京の重馬場で勝っていて、道悪でも走れる。ただ瞬発力があり、軽い走りをするのでベストは良馬場だろう。
ゲートの課題がかなりのロスにつながっていて、近走では悪化してしまっている。そこが解消されないと上位争いまでは厳しいが、普通にゲートを出られれば。
G1でも戦える能力はあると見ている。
14 ダノンスマッシュ 三浦騎手
【長所・強み】
- スタートダッシュが速い。スピード豊富。
- 瞬時に加速できる。
【短所・不安点】
- ゲート内での落ち着きがなく、よく出遅れる。
【馬場適性】
- 速いタイムでの好走歴は多く、速い馬場は得意。
- 稍重馬場までは好走歴あり。重になったり脚を取られるような馬場になると苦にしていた印象。ベストは良馬場。
ゲートの課題が大きい馬。前走はゲートに最後に入っても落ち着きがなかった。
道悪も良くなく、当日朝まで雨が降る予報が出ていて、馬場は乾かなさそう。
折り合いはつく馬で、前が止まらない高速馬場なら可能性はあったが今回は厳しいと見る。
今年のレース展開予想
前に行きそうな馬が1200m路線を主戦場にしている馬、10・12・14の3頭だけ。この3頭は外枠に入り、スタートダッシュが上手い馬たちなので自然と前に行くのではないかと思う。距離不安はあるはずなので、ペースを落として脚を溜めたいという考えはありそう。
折り合いがつかなかった場合を除けば、どの馬が逃げてもペースは速くならなさそう。
基本的には前目のポジションにつけられる馬を狙いたい。
また、雨の影響でもペースは変わってくると思われる。馬場が悪くなるほどペースは落としたいと考えるはず。
現時点での予想(本命など)
◎アーモンドアイ
〇インディチャンプ
▲グランアレグリア
☆アドマイヤマーズ
△(当日の馬場を見て決めます)
とりあえず稍重馬場だと想定して予想します。
◎と〇は良馬場になっても重馬場になっても変えません。▲以下は馬場によって変えると思います。
◎アーモンドアイは、大幅に出遅れることがなければ昨年のリベンジを達成できると思います。最近道悪で走っていないのでやってみないとわからないのが本音ですが、この適距離では馬場を理由に負けるような馬ではないと思っています。
〇インディチャンプは、今が充実期。アーモンドアイは強いですが、相手が大幅に出遅れれば連覇のチャンスもあると思います。
最終的な予想はTwitterに書く予定です。
▼詳しい情報はJRAのHPをご覧ください。