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天皇賞(秋) 2020 回顧 アーモンドアイ史上初のG1・8勝目!

天皇賞(秋)が2020年11月1日に行われ、1番人気のアーモンドアイが優勝しました。 

 

 

この記事は、天皇賞(秋)の回顧で、

  • レース展開
  • 各馬の勝因・敗因

について考察しています。

 

何かヒントになることがあれば幸いです(^^)

 

 

G1 天皇賞(秋)を振り返る

東京競馬場 Bコース 2000m 斤量:定量重量

レース展開

【馬場】良

【勝ち時計】1:57.8

【5着までの脚質(ポジション)】好差---逃-先

【ペース】スロー(60.5-57.3)  上がり 33.610.9-11.1-11.6)

 先頭が3馬身程離して逃げる展開。ペース緩まずにレースが進んだ。2番手以下の集団は残4Fから差を詰めにかかりペースが上がった。

 レースの流れも4コーナーで一気にペースが上がる。後半がスピードを求められる展開になり、持久力も必要だったと思われる。

 

 上がり3F最速32.7が記録され、速い時計が出る馬場状態だったのがわかる。

 

▼当日の馬場傾向はこちらの記事に書いています。

fevreee.com

 

各馬のレース内容考察(勝因・敗因は?)

1着 アーモンドアイ 5

ルメール騎手 56.0kg

 今日はゲート内で落ち着きがあり、スタートを遅れずに出た。前のポジション。

4コーナーでペースが上がると、馬が自ら加速。直線では徐々に加速させ、最後まで良い脚を持続させた。他馬が迫ってくるともう一頑張りする姿勢も見てとれた。

 

 昨年より着差はつかなかったが、勝ち切った事に意味がある。

休み明けで体も心もフレッシュな状態の方がこの馬には合っているのだなと感じた。なので安田記念の敗因は間隔を詰めてレースをした所にもあるのかなと思った。

 

2着 フィエールマン 牡5

福永騎手 58.0kg

 隣の馬が暴れた影響か、ゲート内で落ち着きがややない。出遅れずにスタートを切ったが、両隣の馬に挟まれ中団後方のポジションに。

前半は行きたがるのをなだめつつの追走だった。

 直線、進路を確保するのに少しロスがあったが、良い脚で追い込んだ。

 

 3000m超のG1しか勝っていなかったが、2000mでも問題なく対応できた。アーモンドアイを追い詰めたわけだから、この馬もかなりの能力がある。

 

3着 クロノジェネシス 4

北村友騎手 56.0kg

 ゲート内で落ち着きがないが、出遅れずにスタート。両隣の馬に挟まれ中団のポジションに。

 4コーナーで加速し、長く良い脚を持続させ、最後も外から迫られ抜かせまいとする根性も見せた。

 

 アーモンドアイに1馬身差まで迫り、能力の高さと今の充実ぶりを示した。速い時計にも宝塚記念の様なタフな馬場にも対応できるのは大きな強み

ゲート内の落ち着きがない点は引き続き課題になるが、今後G1を複数個取る可能性はある。

 

4着 ダノンプレミアム 牡5

川田騎手 58.0kg

 好スタートダッシュよく先頭へ。

ペースを緩めず一定のリズムで、速くもない良いペース。走る事に前向きさがありながらも折り合っていた。

 4コーナーでペースを上げて直線へ。直線半ばで気を抜いたのか苦しくなったのかは定かではないが、勢いが衰えた。それでも4着には粘った。

 

直線で馬場の傷んだ内側を通った影響もあったかもしれない。

今日の走りは悪くなかった。集中力が切れてしまうのなら距離は短い方がいいはずなので、1600mで期待したい。

 

5着 キセキ 牡6

武豊騎手 58.0kg

 スタートを遅れずに出て、促して前へ。

折り合いはついていたが、若干力んでいる感じ

4コーナーでいい感じの加速を見せたが、直線半ばで脚が鈍った。

 

 直線で馬場の傷んだ内側を通った影響も多少あったか。

折り合いを考えるとこのぐらいの距離がやはり合っている

 

6着 ダイワキャグニー せ6

内田博騎手 58.0kg

 好スタート。促して先頭を狙ったが、ダノンプレミアムが速く2番手に。

4コーナーで先頭との差を詰めようと一気に加速。直線、残り200mぐらいで苦しくなった。

 

7着 ジナンボー 牡5

M.デムーロ騎手 58.0kg

 中団のポジション。

前半力んで走っていた。3コーナーで馬が行く気になり早めにスパートをかける形。

直線半ばで苦しくなった。

 

8着 カデナ 牡6

田辺騎手 58.0kg

 スタートを斜めに出て躓き気味に。後方のポジション。

4コーナーで加速していったが、直線半ばで脚が鈍った。

 

 スピード勝負になり脚が溜まらなかったか。

 

9着 スカーレットカラー 5

岩田康騎手 56.0kg

 後方のポジション。

この馬のスタイルに徹して直線の追込に賭けたが、直線半ばで脚が鈍った。

 

 直線で傷んだ内側の馬場を通ったし、スピード勝負で脚が溜まらなかったか。

 

10着 ウインブライト 牡6

松岡騎手 58.0kg

 好位のポジション。

終始、両隣に馬がいて力んでいた。

直線、脚が使えなかったが、休み明けで状態が上がってないとの陣営コメントが出ていたので仕方がない。

 

11着 ブラストワンピース 牡5

池添騎手 58.0kg

 ゲート内で落ち着きがややなく、うまくスタートを切れなかった。促して中団のポジション。

直線、伸びがない。

 

 3コーナーから馬場の傷んだ内側を通った事と、速い時計の決着になった事はあるが、精神的な面で頑張れていない印象も受けた。

 

12着 ダノンキングリー 牡4

戸崎騎手 58.0kg

 好位のポジション。前半掛かり気味

直線伸びがなく失速。

 

 折り合って走れなかったとは言え、実績を考えればもう少し走れてもいい。傷んだ馬場を気にした可能性もあり、綺麗な馬場の方がいいのかもしれない

 

 

まとめ 

 アーモンドアイがG1・8勝を達成し、歴史的なものを見れて感慨深かったです。ルメール騎手の涙もグッとくるものがありました。

 アーモンドアイの走りがあと数戦しか見られないと思うと寂しい気もしますが、最後まで名牝の走りを目に焼き付けたいと思います。

 

 2着のフィエールマン、3着のクロノジェネシスがアーモンドアイを追い詰めたのも印象的でした。この2頭も相当な能力を持っているので、今後の走りに注目したいです。

 

 

  

▼詳しい情報はJRAのHPをご覧ください。