この記事では、2020年6月6日・7日の
- 東京競馬場(6/7 安田記念)
- 阪神競馬場(6/6 鳴尾記念)
の芝レースの馬場傾向を分析しています。
最後に、まとめとして来週に向けて注目すべき点を書いています。
東京競馬場・芝コース(Cコース)
開催7週目、Cコース2週目。Bコース時より内柵が3m外に移動している。
金曜日に芝コースに散水。
土曜日(6月6日)
全レース良馬場で行われた。
2勝クラスまでが行われ、速い時計が出ていた。時計が速い分、前は止まりづらいが、ペースが流れれば差しも決まる。
3勝クラス以上になれば前が止まりづらい傾向は強くなりそうだが、今夜雨が降る予報が出ている。馬場傾向が変わると思うので、明日のレースを見て判断したい。
有利な脚質:逃げ・先行(やや有利)
不利な脚質:追込(やや不利)
(メモ)
4R3歳未1600 1:35.0 上がり35.9(11.9-11.9-12.1) H(35.2/46.9-48.1/35.9 -1.2)4角緩む 差し優勢
5R2歳新馬1600 1:37.2 上がり34.3(11.7-11.0-11.6) S(37.9/50.6-46.6/34.3 +4.0)
8R1勝2300 2:19.0 上がり34.2(11.5-11.2-11.5) S(4.5F 55.7 +1.3)残4Fからスパート やや縦長で直線 前残り
9R1勝1800 1:46.4 上がり34.0(11.3-11.1-11.6) S(5F 60.6 +1.5)残4Fからペースアップ 前が粘り差し・追込が差を詰めてきた
10R2勝1400ハンデ 1:20.1 上がり34.3(11.0-11.3-12.0) M(34.5-11.3-34.3 +0.2) 縦長で直線 好位までで決着
日曜日(6月7日) 安田記念
全レース稍重馬場で行われた。
2勝クラスまでは時計は標準的、G1では速かった。稍重にしては時計が速かったが、元が速い馬場だったのが要因だと思われる。
前も粘れるし、差してくることも可能。ペースが速くなれば差し勢が優勢になりえる。有利不利のないフラットな馬場。
4コーナー内側の路盤の土は掘れていたが、空けて走る感じはなかった。
直線内側は少し荒れているように見えたが、雨で水分を含んでも内を通った馬は走れていた。
脚質による有利不利:なし
(メモ)
4R3歳未2400 稍重 2:26.2 上がり36.3(12.1-11.9-12.3) M(5F 60.6 -0.3)緩む箇所はあったがほぼ流れた 差し優勢 外差し
5R2歳牝新馬1600 稍重 1:37.7 上がり34.5(11.5-11.4-11.6) S(38.0/50.5-47.2/34.5 +3.3)
6R2歳新馬1400 稍重 1:23.7 上がり35.5(12.0-11.5-12.0) M(35.5-12.7-35.5 ±0)4角緩む 差しが決まったが内も粘った
8R1勝1400 稍重 1:21.5 上がり34.8(11.3-11.3-12.2) M(34.9-11.8-34.8 +0.1)4角やや緩む やや縦長で直線 中団からの差しが決まったが内も粘った
9R2勝2000 稍重 2:00.2 上がり34.8(11.7-11.1-12.0) S(61.0-59.2 +1.8)5F目12.5以外はほぼ流れた(緩め) 差し・追込も来たが前も粘る
11RG1・1600 稍重 1:31.6 上がり34.3(11.4-11.0-11.9) M(34.2/45.7-45.9/34.3 M) 差し優勢
阪神競馬場・芝コース(Aコース)
開催週、Aコース1週目。
金曜日に散水。
レース前から前開催の傷みは若干残っている印象。
土曜日(6月6日) 鳴尾記念
全レース良馬場で行われた。昼に少し雨が降った。
時計は標準的。開幕週で馬場が綺麗な分、やや前が止まりづらいが、ペースが流れれば差しが決まる有利不利のないフラットな馬場。
内側の路盤の土が若干掘れていた。影響はほとんどないように見えたが、直線は内を通った馬が結構活躍していた印象で、外から伸びてくる馬もいたが若干内有利か。
脚質の有利不利:なし
(メモ)
4R3歳未2000内 2:02.1 上がり34.5(11.6-11.2-11.7) S(62.3-59.8 +2.5) 縦長で直線 前残り
5R2歳新馬1600外 1:36.6 上がり34.5(11.6-11.2-11.7) S(36.6/49.4-47.2/34.5 +2.2)
6R牝1勝1600外 1:33.9 上がり35.1(11.3-11.7-12.1) M(35.1/46.9-47.0/35.1 -0.1) 持久力必要 1,2着差し馬
8R1勝1200内 1:09.2 上がり35.1(11.1-11.5-12.5) H(34.1-35.1 -1.0) 縦長で直線 持久力必要 前残り
9R2勝1800外 1:47.7 上がり34.7(11.3-11.2-12.2) S(5F 60.9 +1.1)3角緩む 固まって直線 3着差し馬
11RG3・2000内 2:00.1 上がり36.3(11.7-12.1-12.5) M(60.0-60.1 -0.1)2角緩んだ以外は流れた 残4Fからスパート 持久力必要
日曜日(6月7日)
全レース良馬場で行われた。 11Rの頃に、直線内から強い横風が吹いていた。
時計は速め。スローペースのレースばかりだったが、差しも効いていて有利不利はなかったように思う。
内側の路盤の土は掘れておらず、昨日より馬場が乾いたと思われる。
脚質の有利不利:なし
(メモ)
2R3歳未1600外 1:34.3 上がり33.4(10.6-11.0-11.8) S(36.4/49.1-45.2/33.4 +3.9)残4Fから流れた 縦長で直線
5R2歳新馬1400内 1:22.0 上がり34.2(11.6-11.2-11.4) S(35.8-12.0-34.2 +1.6)
8R1勝2000内 2:00.3 上がり34.5(11.7-11.1-11.7) S(61.0-59.3 +1.7)固まって直線
9R2勝1200内 1:08.4 上がり33.9(10.7-11.2-12.0) S(34.5-33.9 +0.6)前粘り差しも
11R3勝1600外 1:33.2 上がり34.4(11.1-11.0-12.3) S(35.5/47.2-46.0/34.4 +1.2)序盤遅く、後は流れた 前粘り差しも
来週に向けて
東京は、 時計は速め。高速馬場でレコードタイムに近い時計が出ていた頃を思うと、少し時計は掛かるようになった印象はある。しかし、まだ速めの馬場なので前が止まりづらい傾向はやや残っている。
また、内側の馬場が傷んできていて、今週稍重馬場でレースをしたため傷みが進んだ可能性がある。内側は伸びなくなる等の変化は頭に入れておきたい。
阪神は、1週目なので傾向を判断するのは難しいが、時計は速め。水分を含んだ馬場になれば時計は掛かってくると思う。
差しは効いていて、脚質による有利不利はなさそうだった。
▼先週の馬場傾向はこちらの記事に書いています。
▼詳しい情報はJRA等のHPをご覧ください。