マイルCSが2020年11月22日に行われ、1番人気のグランアレグリアが優勝しました。
この記事は、マイルCSの回顧で、
- レース展開
- 各馬の勝因・敗因
について考察しています。
何かヒントになることがあれば幸いです(^^)
G1 マイルCSを振り返る
阪神競馬場(Aコース) 1600m・外回り 斤量:定量
レース展開
【馬場】 良
【勝ち時計】 1:32.0
【5着までの脚質(ポジション)】 好差(内)-好差-先-差(内)-追
【ペース】 スロー(34.9/46.9-45.1/33.5 +1.8) 上がり 33.5(11.0-10.8-11.7)
4コーナーで一気にペースアップ。
ペースが遅く前目にいた馬たちに有利。後ろから行った馬にとっては、差し切るまではしんどい展開になった。
▼当日の馬場傾向はこちらの記事に書いています。
各馬のレース内容考察(勝因・敗因は?)
1着 グランアレグリア 牝4
ルメール騎手 55.0kg
促して好位のポジション。
ペースが上がった所で囲まれて直線半ばまで動けなかったが、外に進路を切り替えるといい瞬発力を見せ差し切った。
マークが厳しくなった中で勝ち切ったのは実力が一枚上だったという事か。着差はつかなかったが完勝だった。
折り合いもつくようになり、スタートも今日は完璧だった。隙がなくなってきて競走馬として完成してきた。
2着 インディチャンプ 牡5
福永騎手 57.0kg
いいスタートを切り、好位のポジション。
4コーナーでグランアレグリアの進路をブロックしながら先んじてスピードを上げていく。先頭に立つと気を抜く面を見せスピードが鈍ったが、並ばれるともう一伸び。
完璧なレースをしたが、勝ち馬が一枚上手だった。
今までの休み明けとは仕上げ方の差もあると思うが、力を出し切れたのは収穫。馬体重は目安になるかもしれない。
3着 アドマイヤマーズ 牡4
川田騎手 57.0kg
いいスタートを切り、促して前へ。
4コーナーで自分から早めに動いていく。
最後は若干脚が鈍ったが、長く脚を使って頑張っている。上位2頭が強かった。
5着 サリオス 牡3
M.デムーロ騎手 56.0kg
中団後方のポジション。
直線良い脚で伸びてきたが、ポジションが後ろすぎて届かなかった。
大外枠でポジションが悪くなってしまった。瞬発力もある馬だが、そこが一番の売り!という訳ではないので厳しい展開になった。展開も向かなかった。
6着 ヴァンドギャルド 牡4
戸崎騎手 57.0kg
ゲート内で少し落ち着きがないがスタートは遅れずに出れた。中団のポジション。
前半かかり気味。
直線しぶとく良く伸びたが上位との差は詰まらなかった。
ヴァンドギャルド、前走に比べたらかなり落ち着いてるな
— ヤンフェ@競馬 (@yanfevreee) 2020年11月22日
レースまでの落ち着きは良かったが、レースで折り合えなかった。テンションの部分で成長し、落ち着いてレースに臨めればもう少し上位との差は詰められる。
7着 ペルシアンナイト 牡6
大野騎手 57.0kg
ゆっくりスタート。前に行く気はない感じで後方のポジション。
直線良く伸びたが上位争いまでは至らなかった。
ペースがもっと流れると見ての作戦だったようだが、落ち着いた流れになってしまった。
8着 レシステンシア 牝3
北村友騎手 54.0kg
促すとダッシュよく先頭へ。
直線半ばで苦しくなり、坂を上りきったあたりで失速。
半年の休み明けの影響はあったように思う。
9着 ベステンダンク 牡8
藤岡佑騎手 57.0kg
促して前へ。
ペースが上がった所で瞬時に反応できなかったが、直線しぶとくこの馬なりの脚は使った。
時計が速い決着は分が悪かった。
10着 サウンドキアラ 牝5
松山騎手 55.0kg
中団のポジション。
直線ジリジリとは伸びたが差を詰められなかった。
11着 メイケイダイハード 牡5
酒井騎手 57.0kg
促して好位のポジション。
直線この馬なりに脚は使ったが、瞬発力では分が悪い。
12着 アウィルアウェイ 牝4
藤岡康騎手 55.0kg
ゲート内で少し落ち着きがない。少し出遅れた。促して中団後方のポジション。
直線伸びが悪かった。
この馬には1600mは長いのだろう。
13着 ケイアイノーテック 牡5
津村騎手 57.0kg
前に行く気はなく後方のポジション。
直線この馬なりに伸びてはいるが前との差は詰められなかった。
おそらく安田記念時のような4コーナーでポジションを上げていくレースがしたかったんだと思うが、それができる展開にならなかった。上がりが速いレースはこの馬にとって辛い。
14着 タイセイビジョン 牡3
石橋騎手 56.0kg
いいスタートを切り、促して中団前のポジション。前半やや力みがあった。
直線伸びがなかった。
前走と同じく上半身が浮くような走りで、何が原因かはわからないが自分でブレーキをかけているのかもしれない。
15着 ラウダシオン 牡3
武豊騎手 56.0kg
ゲート内で少し落ち着きがなく、スタートを斜めに出た。促すとダッシュよく前へ。
4コーナーで後ろから来られ早めに動くことに。
直線半ばで失速。
レースの形は理想的だったが、瞬発力では分が悪かった。
精神的にも強くなる必要があるかもしれない。まだ3歳なので今後に期待。
16着 ブラックムーン 牡8
幸騎手 57.0kg
促したがダッシュがつかず後方のポジション。
直線伸びがなかった。
17着 カツジ 牡5
池添騎手 57.0kg
促して好位のポジション。
直線全く伸びがなかった。
気持ちの面で踏ん張れなかったように思う。
まとめ
グランアレグリアが安田記念と併せてマイルG1を連覇。1600mの距離なら負けるイメージが湧かなくなるぐらいの強さでした。
今後は距離を伸ばすようなので、どうなっていくのか注目したいです。
▼詳しい情報はJRAのHPをご覧ください。