競馬を推理する

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オークス 2020 回顧 デアリングタクト、無敗で二冠達成!

オークスが2020年5月24日に行われ、1番人気のデアリングタクトが優勝しました。 

圧倒的な1番人気に応えての優勝で、桜花賞に続きG1を2連勝、牝馬二冠を達成しました。今日の内容なら秋華賞も何ら問題はないと思います。アーモンドアイに続く牝馬三冠達成に期待が高まります。

 

 

この記事は、オークスの回顧で、

  • レース展開
  • 各馬の勝因・敗因

について考察しています。

 

 

G1 オークスを振り返る

東京競馬場 Bコース 2400m 3歳牝馬

 

▼オークスの予想記事はこちら 

fevreee.hatenablog.com

 

▼最終予想

〇-△-△で決着しました。人気薄を拾えたのは良かったですが、本命が来なかったのがいけませんね(^^;)

正直、距離が一気に延びるオークスの予想は難しいなと思いました。

 

レース展開

【馬場】良

【ペース】1000m通過59.8 2番手は60.5ぐらいで通過

向正面の半ばでペースがガクッと落ちる。4コーナーから、また徐々にペースが上がる。

速い時計が出る馬場だったこと、レースのラスト3Fが34.2だったことを見ると全体で見ればスローペースだった。

 

1着から13着までが1秒差以内に入っていて、直線でも脚を使えたことを考えてもゆったりとしたペースだったことがわかる。

 

▼当日の馬場傾向はこちらの記事に書いています。

fevreee.hatenablog.com

 

各馬のレース内容考察(勝因・敗因は?)

1着 〇デアリングタクト 松山騎手

促して行かず中団後ろのポジション。

1コーナーで他馬に次々と前に入られて掛かりかけたが、我慢した。

ペースが落ち着いたところで、また力んでいたが折り合いはついている。

直線、進路ができるまでに時間がかかったが、前が開いた時に瞬時に加速瞬発力を発揮し差し切った。

 

前半ごちゃごちゃして、直線でも前が開かず厳しい競馬だったが勝ち切った。

関東への初輸送があったり、馬群の中で揉まれても力を発揮していて精神面の強さを再確認した。今日の競馬内容なら課題は減ったし、松山騎手も馬の力を信頼して乗っている感じがするので、三冠達成できる確率は結構高いと思う。あとは、三冠へのプレッシャーと成長して走る事への前向きさがこれ以上強くならなければという課題をクリアするのみ。この馬の今後が楽しみだ。

 

2着 △ウインマリリン 横山典騎手

外枠からじわじわとポジションを上げ2番手を取った。

3コーナーでクラヴァシュドールに先に動かれて、内に閉じ込められてしまった。

直線、内の狭いところから抜けてきて良く伸びたが、勝ち馬の瞬発力に屈した。進路ができるまでに時間が掛かったのは痛かった。

 

競馬の上手さ、操縦性の高さはこの馬の強み。もう一段階力をつければG1を勝つぐらいの力はある。

 

3着 △ウインマイティー 和田騎手

促して好位のポジション。

直線、反応よく加速しジリジリ伸びた。

 

予想段階では馬場が速いのを不安視していたが、当日になって前が止まらない馬場を意識して相手候補に加えた。

馬群の中でも競馬ができて、折り合いがつくので中距離は合っている。馬場の恩恵はあったが、中距離適性があるのを活かして好走した。

 

4着 リアアメリア 川田騎手

出負け、隣の馬に前に入られポジションが悪くなった。中団のポジション。

掛かりそうな感じはあったが、比較的折り合いはすぐについた。

直線、ジリジリとした伸びだったが、ラスト100mぐらいから良い伸びを見せた。

 

折り合い面で進境を見せた

この馬には2400mは長いと思うが、最後差を詰めてきたのは間違いなく底力。メンタル面に波があるのか力を発揮できない時があるが、走る気を見せればこのぐらいの力はあるところを証明した。

 

5着 マジックキャッスル 浜中騎手

 促さず後方のポジション。

直線、良い脚を使った。エンジンが掛かりかけたところで進路がなくなったのは痛かった。

 

2400mの距離は長いと思ったが、直線に賭ける競馬で頑張った。

 

6着 チェーンオブラブ 石橋騎手

ヨレてスタート、後方のポジション。

直線、良く伸びたが4コーナーから進路を外を選択したこともあってか最後は脚が鈍った。距離もあったかもしれない。だが、予想以上に頑張った。

 

7着 ◎ミヤマザクラ 武豊騎手

最初から行きっぷりが良すぎて、前のポジションが取れなかった。中団のポジション。

ペースが落ち着いた時に力んだ

直線、伸びてきたが最後は脚が鈍った。力んで走った分、伸びきれなかった。

 

懸念していた折り合い面の課題が露呈する結果に。ポジションが理想より後ろになり、力んで走ったことによりスタミナを消耗してしまった。

 

8着 △ホウオウピースフル 内田騎手

ダッシュよく好位のポジションへ。

最初から掛かっていて、2コーナーまで続いた

直線、ジリジリと伸びた。内にササっていた。

 

掛かりながらも最後までしぶとく伸びるあたりは能力を感じる。折り合い面が解消されればもっと走れる。

 

9着 △リリーピュアハート 福永騎手

スタートで躓き落馬寸前だった。後方のポジションに。

ペースが落ち着いたところで力んだが折り合いはついた。

直線、伸びそうだったが最後まで進路ができず真っすぐ走れなかった。

 

スタートのアクシデントと直線で進路が開いていればもう少し上位まで来られた。

力を発揮できずに終わり、消化不良のレースだった

 

10着 △マルターズディオサ 田辺騎手

中団のポジション。

徐々に走る気持ちが強くなり力むシーンがあった

コーナーで逆手前で走っている感じで、少し外に膨らみ気味に走っていた。

直線、ジリジリ伸びた。

 

力んだ分、直線で伸びきれなかった。折り合いがつけば中距離でもやれそうだが、今後の成長次第で歩む路線は異なりそう。

 

11着 ▲デゼル レーン騎手

ダッシュがつくまでに時間が掛かり、中団後ろのポジションに。

向正面でごちゃつくシーン。

直線、じりじり伸びていたが最後は脚が鈍った。

 

今回がまだ3戦目で、初めての重賞挑戦がG1。経験が浅く、パドックを見るとまだ完成度が低い印象だったので、現状では厳しかった。それでも能力は感じる馬なので、成長を期待して秋を待ちたい。

 

12着 ウーマンズハート 藤岡康騎手

よれてスタート。掛かり気味に中団のポジション。

道中でも力むところがあった。

直線、ジリジリとは伸びていたが、新潟でのデビューしてからの2戦の走りを見ると物足りない。

 

道中の行きっぷりや血統を考えると1600m以下の短い距離が合っていると思う

 

13着 サンクテュエール ルメール騎手

頭を振ってスタート、ダッシュがつかず後方のポジション。

直線、じりじり伸びたが前との差が詰まらなかった。

 

2400mの距離は長そう。

 

14着 フィオリキアリ 田中勝騎手

今までは後方からの競馬が多かったが、今回は行きっぷりよく好位のポジションへ。

直線、伸びがなかった。

 

距離が長かったか。

 

15着 ☆クラヴァシュドール M.デムーロ騎手

出ムチを入れて前のポジションを取った。それでもすぐに折り合いがついた

3コーナーで外に出した。

直線、粘っていたがラスト200mあたりで失速。

 

近2走、馬体重が減っていて、今回も-2kgと若干だが減っていた。

もっと走れる実力がある馬。折り合いもついていたし、状態も万全ではなかったのかもしれない

 

16着 △スマイルカナ 柴田大騎手

ダッシュよくハナへ。序盤力んだが、向正面で折り合った。

各コーナーを逆手前で走っていた

直線、余力が残っていなかった。

 

距離が長かった。やはりスピード豊富な馬なので、1600mぐらいの距離が合っている

 

17着 △アブレイズ 藤井騎手

ダッシュよく前のポジションへ。

最初から力んで走っていて、外から他馬に並ばれると更に力んでしまった

2コーナーで落ち着いた。

直線、余力は残っていなかった。

 

今までも力むところはあって、すぐに折り合いがついていたので問題ないと見ていたが今回は力む面が強く出てしまった。 

 

まとめ 

1着デアリングタクトは、苦しい競馬でも勝ち切った。他の馬たちより力が上だということを再認識させられた。今日の内容なら心配事も減り、戦法の幅も広がったように思う。牝馬三冠に期待。

2着ウインマリリンと3着ウインマイティーは、折り合いに不安がなく操縦性の高さが2400mという距離で活きた。

 

◎をつけたミヤマザクラは7着。懸念していた折り合い面の課題がレースでも出てしまった。

▲をつけたデゼルは11着。まだG1で戦える力はついていなかったか。

 

 

 桜花賞から800m延びる条件で、桜花賞組は折り合い面の心配が出てくるし、それ以外の路線から来る馬たちは力が通用するかがわからないという問題がある。予想はなかなか難しいなと改めて思った。

また、この時期の東京競馬場の芝コースは時計が速い傾向にあり、走りやすい馬場になっている。負荷がかかりづらいため、距離は持ちやすいのかなとも思った。 

 

 

 

  

▼詳しい情報はJRAのHPをご覧ください。