NHKマイルCが2020年5月10日に行われ、9番人気のラウダシオンが優勝しました。
この記事は、NHKマイルCの回顧で、
- レース展開
- 各馬の勝因・敗因
について考察しています。
G1 NHKマイルCを振り返る
東京競馬場 Aコース 1600m 3歳
レース展開
【馬場】良
【ペース】前半34.1/46.0-後半46.5/34.5(11.3-11.2-12.0) ミドル
ミドルペースで最後の1Fも12.0と掛かっているため差しが決まってもいいが、3,4コーナーでペースが緩んだ事と強い風の影響もあってか、前が残り外から差してくるのは難しかった。
▼当日の馬場傾向はこちらの記事に書いています。
各馬のレース内容考察(勝因・敗因は?)
1着 ラウダシオン M.デムーロ騎手
体勢悪くスタートし出負けたが、促して2番手につけた。力んでいたが3コーナーまでに収まった。
直線、手応えよく逃げ馬を楽にかわし、そのまま押し切った。
道中後ろの馬からのプレッシャーもなく脚も溜められた。もちろん能力のある馬だが、展開が向いた感じもあり2番手につけた騎手のファインプレーだった。
2着 レシステンシア ルメール騎手
促すとダッシュよくハナへ。
楽なペースで逃げられ、直線の手応えも良さそうだったが、最後の伸びがイマイチだったのを見ると前走激戦だった反動もあったのかもしれない。
初の左回りでコーナリングで少し外に膨らみながら走っていて、ペースを上げられなかったのかもしれない。
乗り替わり、疲れがあったと思われる中で良く頑張っている。
3着 ギルデッドミラー 福永騎手
スタートよく前へ。序盤力んでいたが折り合いはギリギリついていた。
直線伸びてきたが、最後は脚が鈍った。力んだことが影響したと思われる。
瞬発力があるタイプではなく直線でなかなか進路ができなかったのは痛かった。
4着 タイセイビジョン 石橋騎手
良いスタートを切り、いつもとは違い、促して前のポジションを取りに行った。
横に他馬が並んできた時に力み、何度か接触して掛かってしまった。
直線はいつもの加速がなくワンペースになってしまった。
普段とは違う先行策を取っても頑張った。折り合いがついていればもっと脚を使えていたかもしれない。運もなかった。
5着 ルフトシュトローム レーン騎手
出負けて後方のポジションに。序盤掛かり気味。
直線、反応よく加速したが、進路がなくスムースに行かず。最後はよく伸びてきただけに痛かった。
馬群からでも伸びて来られたのは収穫。
6着 シャインガーネット 田辺騎手
中団のポジション。
ペースが落ちた所で手綱を引くと頭を上げるシーンがあった。
直線、反応良く加速したが残り200mぐらいで脚が鈍った。
現状では1600mは少し長い?落ち着いて脚を溜められるようになればこなせそう。
7着 ウイングレイテスト 横山武騎手
大外枠なのもあって後方からの競馬を選択。接触もあり最後方からになった。
直線、反応よく加速、長く良い脚を使い追い込んだ。
前・内が好走した事を考えれば外から良く差してきた。
8着 ラインベック 武士沢騎手
良いスタートを切り、前を追いかけようとしたがそれができず中団のポジション。
序盤は久しぶりのマイルのペースに置かれそうになっていた。
直線、手応えはなさそうだったが後ろから迫られもう一伸びした。
4コーナーでは外を回っていたし良く走っている。走れる体力はありそうだが、まだ体ができていないのか、精神面なのか持っている能力を発揮しきれていない感じはある。
13着 サトノインプレッサ 武豊騎手
ゲート内の駐立が悪く、ゲートが開いた事にも反応して出負け。
序盤掛かっていた。
直線、いつもの脚を使えなかった。
14着 サクセッション 横山典騎手
行きっぷりが悪く、促すと力んでしまった。
4コーナーはかなり外を回って来た。外に膨らみ気味で走っていた。
直線、伸びがなかった。
行きっぷりからしてこの馬の本来の姿ではなかったように思う。
15着 プリンスリターン 原田騎手
少しよれてスタート。促して前へ。
3コーナーで何度か接触。4コーナーで手応えが悪くなった。
直線でもすぐに加速できず挟まれて万事休す。
初の左回りや接触もあったし、スタートも決まらなかった事で力を発揮できなかった。
まとめ
レシステンシアが刻んだペースも想像よりは遅くなりました。展開や風の影響があったレースだったと思います。
7着ウイングレイテストは、展開は向かなかったのに頑張っていました。いつも一生懸命に走って偉い馬です。
期待していたサトノインプレッサは展開は向きませんでしたが、いつもの脚が使えませんでした。残念ですが、能力はこんなものではないと信じています。次走仕切り直しで頑張って欲しいです。
▼詳しい情報はJRAのHPをご覧ください。