この記事では、2020年5月9日・10日の
- 東京競馬場(5/10 NHKマイルC)
- 京都競馬場(5/9 京都新聞杯)
- 新潟競馬場(5/10 新潟大賞典)
の芝レースの馬場傾向を分析しています。
最後に、まとめとして来週に向けて注目すべき点を書いています。
東京競馬場・芝コース(Aコース)
Aコース3週目。金曜日に散水。
土曜日(5月9日)
全レース良馬場で行われた。
時計は速め。2つのOPクラスのレースの上がり3Fがともに33秒台。前が止まりづらい傾向はあるが、先週よりは差しが効いていた。
有利な脚質:逃げ・先行がやや有利
(メモ)
5R3歳未1600 1:33.3 上がり35.1(11.3-11.5-12.3) M~H(46.3-47.0 -0.7) 持久力勝負
7R1勝2400 2:28.4 上がり34.2(11.3-11.3-11.6) S(5F 63.7 +1.9) 差しが決まった
8R2勝1400 1:20.4 上がり34.5(11.2-11.2-12.1) M(34.6-11.3-34.5 +0.1) 縦長のまま直線 持久力勝負+前が止まりづらい?
10ROP2400 2:25.8 上がり33.6(11.0-11.0-11.6) S(5F 62.5 +1.8) 決め手勝負
11R3歳OP2000 1:59.8 上がり33.8(11.0-10.9-11.9) S(61.6-58.2 +3.4) 残4Fから徐々に流れた
日曜日(5月10日) NHKマイルC
全レース良馬場で行われた。
11時頃から強い南風(直線では内からの横風)が時折吹き、15時台が一番強く風速は7mを超えていた。
時計は速め。差しも効く馬場ではあるが、風が強くなれば瞬発力を発揮するのが難しくなり先行有利になったように思う。
後方からの差しは厳しい。
有利な脚質:なし
(メモ)
3R3歳未2300 2:22.2 上がり34.4(11.4-11.2-11.8) S(4.5F 56.7 +1.1)5,6馬身離す逃げ
4R3歳未1800 1:47.2 上がり34.3(11.0-11.1-12.2) S(5F 61.0 +1.4)残4F目が11.9 縦長で直線 勝ち馬圧勝,2着以下は差しも
5R3歳1勝1400 1:21.2 上がり33.7(10.9-11.0-11.8) S(35.6-11.9-33.7 +1.9) 上がり最速32.9 差しが決まった
8R2勝2000 1:59.7 上がり34.7(11.0-11.4-12.3) S(61.3-58.4 +2.9)残4Fから流れた
9R3勝2400 2:23.8 上がり34.8(11.1-11.4-12.3) S(5F 61.7 +1.8)5F目から流れ、6F目に11.8、残5F目から11.8-11.5-... 縦長で直線
11R3歳G1・1600 1:32.5 上がり34.5(11.3-11.2-12.0) M(46.0-46.5 -0.5)3,4角緩む
京都競馬場・芝コース(Cコース)
Cコース3週目。金曜日に散水。
土曜日(5月9日) 京都新聞杯
全レース良馬場で行われた。
1600m内回りでレコード、2勝クラス2000mで1:58.7が出たように速い時計が出る。ただ、前が止まらないわけではなく、ペースが流れれば差しが決まる。
内回り、外回りともに4コーナーから直線にかけて内側の馬場は、路盤の土が少し掘れる。直線は、馬場の内側が掘れて、中ほどでは砂埃が舞っていて、内3頭分ぐらいは伸びづらい感じだったが、後半のレースでは内を通っても伸びている馬がいた。
有利な脚質:なし
(メモ)
3R3歳未1400内 1:21.4 上がり35.1(11.8-11.7-11.6) M~H(34.5-11.8-35.1 -0.6) 差し
4R3歳未1800 1:47.2 上がり35.2(12.1-11.4-11.7) M(5F 59.2 -0.4)テンが速く3角グッと緩む 縦長から馬群固まり直線
6R3歳1勝1600内 1:32.2(レコード) 上がり34.7(11.6-11.4-11.7) M(46.0-46.2 -0.2)
9R2勝2000 1:58.7 上がり34.3(11.4-11.1-11.8) S(60.4-58.3 +2.1)残4F目11.8
10R3勝1600 1:33.9 上がり34.3(11.9-11.0-11.4) S(47.4-46.5 +0.9) 勝ち馬は内から伸びた
11R3歳G2 2200 2:11.7 上がり36.2(12.5-11.7-12.0) H(5F 58.3 -1.6)かなりの縦長 4番手が60秒ぐらいで通過 6,7F目グッと緩む 4角では先団が固まる
日曜日(5月10日)
全レース良馬場で行われた。
傾向は土曜日と同様。速い時計は出るが、ペースが流れれば差しが決まる。
内回り、外回りともに4コーナーから直線にかけて内側の馬場は、路盤の土が少し掘れる。直線は、馬場の内側が掘れて、中ほどでは砂埃が舞っていて、内3頭分ぐらいは伸びづらい感じ。
内を通っても伸びる馬はいたが、基本的には直線の中ほどから外が伸びる箇所。
有利な脚質:なし
(メモ)
4R3歳未1800 1:47.8 上がり34.7(12.0-11.2-11.5) S(5F 60.8 +0.9) 直線内開ける感じ 若干外の方が伸びる
5R3歳未2000 2:01.2 上がり35.0(11.8-11.6-11.6) S(61.2-60.0 +1.2) 内大丈夫 前止まらない感じも
7R1勝2400 2:26.9 上がり34.4(11.9-10.8-11.7) S(63.2 +2.0)
8R2勝1600外 1:33.4 上がり35.9(12.1-11.8-12.0) H(45.8-47.6 -1.8)前3頭が競って速い 4番手は46.5ぐらい(M)で通過 差し優勢
10R3歳OP1400 1:21.2 上がり35.4(11.8-11.4-12.2) H(34.4-11.4-35.4 -1.0)
11ROP1200 1:07.7 上がり34.2(11.4-11.3-11.5) H(33.5-34.2 -0.7) 上がり最速32.4
新潟競馬場・芝コース(Bコース)
野芝のみ。開催週。
土曜日(5月9日)
全レース良馬場で行われた。
時計は標準~速め。外回りはスローペースでも差しが効いていて、やや差し有利。
有利な脚質:やや差し有利(外回り)
(メモ)
6R3歳未2000内 2:01.2 上がり36.3(12.1-11.9-12.3) M(60.7-60.5 +0.2)2角やや緩む
8R1勝1800 1:46.8 上がり33.7(11.1-10.9-11.7) S(5F 61.2 +1.9) 差し優勢
10R1勝1000 55.1(22.2-10.4-22.5)
11ROP1600 1:33.5 上がり33.8(11.1-11.1-11.6) S(47.7-45.8 +1.9)
12R1勝2000外 1:59.9 上がり35.1(11.5-11.3-12.3) S(61.3-58.6 +2.7)残6Fから11秒台のラップ
日曜日(5月10日) 新潟大賞典
全レース良馬場で行われた。
午前中に雨がパラパラと降った。正午頃、内からの横風が強まる時間があったが風の影響は感じなかった。
時計は標準~速め。ペースが流れれば差しが効く。
直線の内側を少し開けて走っている感じがあったが、午前中の雨が影響したのかもしれない。
有利な脚質:やや差し有利(外回り)
(メモ)
5R3歳未1200 1:09.4 上がり35.0(11.5-11.5-12.0) M~H(34.4-35.0 -0.6)
6R3歳未1800 1:47.5 上がり35.1(11.5-11.4-12.2) M(5F 60.1 +0.4)中盤緩む やや差し優勢
8R1勝1600 1:33.9 上がり35.7(11.8-11.6-12.3) H(46.4-47.5 -1.1) やや差し優勢
10R2勝1000 56.1(22.1-10.8-23.2)
11RG3・2000 1:58.6 上がり35.4(11.2-11.4-12.8) M~S(59.7-58.9 +0.8)5F目12.5,残4F11.5
12R1勝1200 1:09.4 上がり35.7(11.5-11.7-12.5) H(33.7-35.7 -2.0) 縦長
来週に向けて
東京は、速い馬場だが先週ほどではない。脚質についても、先週は先行有利だったのが差しも効くようになった。
当然の事だが、天気によって傾向は変わる。晴れる日が多ければ馬場が乾き高速馬場に、前がとまりづらい。雨が降れば差しも決まる。今のところはこう考えておきたい。
京都は、速い時計は出るが、ペースが流れれば差しが決まる。
内回り・外回りともに4コーナーから直線にかけて路盤の土が少し掘れる。先週は散水の影響じゃないかと思っていたが、土曜日のレース後は散水していないので単純に"内が荒れている"という判断でいいのかもしれない。
直線は内3頭分より外が伸びる箇所。
新潟は、ペースが流れれば差しが決まる。外回りはやや差し有利。日曜日は雨の影響か、直線の内をやや空ける傾向があった。内側が少し荒れているのかもしれない。
▼先週の馬場傾向はこちらの記事に書いています。
▼詳しい情報はJRA等のHPをご覧ください。