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有馬記念 2020 回顧 牝馬の春秋グランプリ制覇は史上2頭目!

有馬記念が2020年12月27日に行われ、1番人気のクロノジェネシスが優勝しました。 

 

 

この記事は、有馬記念の回顧で、

  • レース展開
  • 各馬の勝因・敗因

について考察しています。

 

何かヒントになることがあれば幸いです(^^)

 

 

G1 有馬記念を振り返る

中山競馬場(Aコース) 2500m 内回り 斤量:定量

レース展開

【馬場】 良

【勝ち時計】 2:35.0

【5着までの脚質(ポジション)】 向正面押上--1周目押上-好差-好差(内)

【ペース】 ミドル  上がり 36.6(12.1-11.9-12.6

 1コーナー~向正面でやや緩み、残5Fからふたたびペースアップ。ほぼ一団で直線へ。

タフな馬場状態でタフさ・持久力が求められた。

 

▼当日の馬場傾向はこちらの記事に書いています。

fevreee.com

 

各馬のレース内容考察(勝因・敗因は?)

1着 クロノジェネシス 4

北村友騎手 55.0kg

 ゲート内で前掻きをしていて、少しスタートでよろけた。その分ポジションが中団後方になった。終始馬場のいい所を折り合いよく走れていた。

向正面でポジションを上げ、最後まで伸びきった。

 

 タフな馬場状態でポジションを上げて最後まで走り切る強い内容だった。宝塚記念でもそうだったように、持久力はかなりのもの。それに加えて、天皇賞秋で速い時計にも対応していて総合力が高い

 唯一の課題はスタートだけ。来年はこの馬が競馬界を引っ張る存在になるだろう。今年誕生した3冠馬2頭との対戦が待たれる。

 

2着 サラキア 5

松山騎手 55.0kg

 中団後方のポジション。終始馬場のいい所を通り、ジッとして脚を溜めていた。

3,4コーナー(2周目)で勢いをつけ、長く良い脚を使い追い込んだ。

 

 正直、今日のレースをしてもタフな馬場の2500mは持たないと思っていた。しかしクビ差の2着という激走。驚いた。

 

3着 フィエールマン 牡5

ルメール騎手 57.0kg

 出遅れ

1周目の直線に入ると掛かり気味になり、前のポジションまで上がっていった。

最後までしっかり走り切った。

 

 道中で力んだこと、不向きなタフな馬場状態だったことを考えれば相当強い内容。

 3000m超のG1しか勝っていないが本質的には中距離馬だと思っている。来年も現役を続行できるなら中距離のレースを中心に使って欲しい。

 

4着 ラッキーライラック 5

福永騎手 55.0kg

 よろけてスタートし隣の馬と接触。少し促すと掛かりそうになり、馬の後ろにつけようと中団のポジションに。

脚を溜めて直線に向けたが、あまり良い脚は使えなかった。

 

 騎手のコメントにもあったように、2500mはこの馬には長かった。

これが引退レース。よく頑張った。

 

5着同着 ワールドプレミア 牡4

武豊騎手 57.0kg

 結構促して好位のポジションにつけた。

ペースが落ちた所で力むシーン。

3,4コーナー(2周目)で速くなったペースに反応が遅れる面があった。

最後の直線、いい脚を使いそうな雰囲気だったが、半ばで脚が鈍った。

 

 フットワークが大きく、小回りコースより広いコースの方が合う。

いつもより前のポジションを取りに行った今日の競馬が次走以降につながればと思う。

 

5着同着 カレンブーケドール 4

池添騎手 55.0kg

 好位のポジション。

3コーナー(2周目)からマクられ気味にプレッシャーをかけられる厳しい展開。

最後の直線、半ばで苦しくなった。

 

 安定した成績だが、勝ち切れない所がある。展開や相手関係など運も必要かもしれない。

 

7着 ペルシアンナイト 牡6

大野騎手 57.0kg

 中団のポジション。

行きっぷりは良いように見えたが、紛らわせて折り合いはついていた。

最後の直線に向くまでジッとしていたが、ジリジリとしか伸びなかった。

 

 上位争いはできなかったが、ワールドプレミアやカレンブーケドールとは接戦だったので中距離のG1でも十分戦える。今回も一生懸命走っていたように年齢的な気力の衰えは感じない。来年も現役続行なら頑張ってくれそうだ。

 

8着 クレッシェンドラヴ 牡6

坂井騎手 57.0kg

 促して前のポジション。少し力んで走っていた。

最後の直線、良い脚は使えなかったが、バテずにしぶとく走っていた。

 

3,4コーナー(2周目)でポジション争いに負けてしまったのは痛かった。それでもトップクラスのメンバーと戦って力をつけている感じも見受けられるので、来年も今の状態がキープできれば楽しみはありそう。

 

9着 オセアグレイト 牡4

横山典騎手 57.0kg

 促しても前に行けず中団になったが、4コーナー(1周目)で好位のポジションまで上がっていった。

最後は苦しくなったがしぶとく走っていた。

 

 途中でポジションを上げた割には頑張っていた。来年の成長に期待。

 

10着 ラヴズオンリーユー 4

M.デムーロ騎手 55.0kg

 いいスタートを切ったが、どんどんと前に入られ中団のポジションに。

3,4コーナー(2周目)で外を回っていくも、直線それほど脚は使えなかった。

 

 騎手はなるべく馬場のいい所を走らせたかったよう。結果的にはこの馬には2500mは長かったように思う。

 

11着 ユーキャンスマイル 牡5

岩田康騎手 57.0kg

 後方のポジション。

3コーナー(2周目)で進路が塞がりブレーキを踏んだにしろ、その後の反応が悪く盛り返す事ができなかった。

 

 騎手は喉の不調を感じ取ったよう。最近の低迷ぶりを見ると、その影響があったのかもしれない。

hochi.new

 

12着 キセキ 牡6

浜中騎手 57.0kg

 出遅れ。後方のポジション。

向正面で一気にポジションを上げた。3,4コーナー(2周目)でかなり外を回ってしまい、フットワークの大きなこの馬には厳しかった。

最後の直線では余力がなかった。

 

13着 バビット 牡3

内田博騎手 55.0kg

 ダッシュよく先頭へ。

後続にプレッシャーをかけられる事もなく良いペースで走れ、残5Fから自らペースを上げていったが、4コーナー(2周目)で苦しくなった。

 

 まだトップクラスで戦うには厳しかった。

スピードがありそうなので、もう少し距離は短い方がいいかもしれない

 

14着 オーソリティ 牡3

川田騎手 55.0kg

 好スタート。少し促して前へ。

4コーナー(2周目)で苦しくなった。

 

 まだトップクラスで戦うには厳しかった。

スタートが速く、良いポジションでレースできるのは強み。来年に期待。

 

15着 モズベッロ 牡4

田辺騎手 57.0kg

 ゲート内で集中力を欠き、かなりの出遅れ。後方のポジション。

前半力んで走っていた。

4コーナーで後退していった。

 

 陣営から状態が上がってこないとのコメントが出ていた。

 

競争中止 ブラストワンピース 牡5

横山武騎手 57.0kg

 結構促して前のポジションにつけた。

3コーナー(2周目)で後退していった。

 

 心房細動を発症したとの発表があった。

 

 

  

▼詳しい情報はJRAのHPをご覧ください。