札幌記念が2020年8月23日に行われ、2番人気のノームコアが優勝しました。
この記事は、札幌記念の回顧で、
- レース展開
- 各馬の勝因・敗因
について考察しています。
G2 札幌記念を振り返る
札幌競馬場 Cコース 2000m
▼札幌記念の予想記事はこちら
レース展開
【馬場】良
【勝ち時計】1:59.4
【ペース】スロー 上がり 35.2(11.7-11.6-11.9)
残り4Fからペースアップ。先行有利の流れと思いきや、差し勢が上位に来た。数字以上にラストスパートが速い流れになったのかもしれない。
▼当日の馬場傾向はこちらの記事に書いています。
各馬のレース内容考察(勝因・敗因は?)
1着 ノームコア 牝5
横山典騎手 55.0kg
好スタート。促して好位のポジション。
4コーナーでスムースに馬群を捌くことができ、反応良く良い脚を使った。
前走マイルの速いペースで今回は中距離のスローペースだったが、折り合いはバッチリついていた。ノリさんの好騎乗も光ったが、今は中距離の方が合っている印象を受けた。
2着 ペルシアンナイト 牡6
大野騎手 57.0kg
中団後方のポジション。
4コーナーでスムースに馬群を捌くことができ、良い脚を使った。
ノームコアの後ろにいたことで進路ができ、スムースに加速できたのが大きかった。さすがにG1を勝っているだけあり、今回のメンバーでは力が上だったか。
3着 ラッキーライラック 牝5
M.デムーロ騎手 55.0kg
好スタートを切りスッと前に出た。最初の直線で馬群に包まれないように2番手を主張。
先行勢の中では1頭だけ粘ったので頑張ってはいるのだが、陣営からのコメントにあったように、脚を溜めた時のパフォーマンスが高い印象はある。
結果的に前につけたことで後続からのプレッシャーがきついレースになり、最後の一押しがなくなったしまったのかなと思う。ミルコの騎乗が悪かったわけではないが、今回は先行策が裏目に出てしまったか。
状態は良さそうだった。
4着 ポンデザール 牝5
ルメール騎手 55.0kg
促して好位のポジション。
終始促しつつの追走だったが、最後までジリジリとしぶとく脚を使った。
やはり2000mの距離は忙しかったが、先行馬に苦しい流れになって上位に浮上。しかし時計が速くならない洋芝が合うのは確か。
5着 イェッツト 牡5
横山武騎手 57.0kg
後方のポジション。
ギリギリまで脚を溜めて直線良い脚。
展開が向いた面はあったが、馬の長所を活かし切った好騎乗だった。3勝クラスにいる馬だが、G3ぐらいでもやれそう。
6着 トーセンスーリヤ 牡5
横山和騎手 57.0kg
隣の馬が落ち着きなかったのにつられてか、自身もゲート内で落ち着きを欠き出負け。促して前に行ったが、ここで少し脚を使った。
ペースが上がった所で反応が鈍く、しぶとく伸びてはいたが上位とは離されてしまった。
もう少し走れてもいい気はするが、現状ではG1で戦うには力をつけないと厳しいのかもしれない。
7着 カウディーリョ 牡4
藤岡佑騎手 57.0kg
促して前へ。2コーナーでポジションを上げた。
3コーナーでラッキーライラックにプレッシャーをかけていく勝ちに行く競馬。結果的には放されてしまったが、最後までしぶとくは走っていた。
相手が強かった。G3ぐらいならチャンスはある。
8着 トーラスジェミニ 牡4
木幡育騎手 57.0kg
結構な距離促してハナへ。
3コーナーで自らペースを上げたが、ラッキーライラックに早めに来られてしまい苦しい展開になった。
大外枠だったので、懸念通りハナに行くまでに少し脚を使ってしまった。相手も強かった。
9着 ブラックホール 牡3
石川騎手 54.0kg
肩ムチを入れて中団のポジション。いつもより前のポジションを取りに行った。
ペースが上がった所で反応よく加速できず、直線でも伸びがなかった。
展開は向いたが、きつい競馬をしているわけでもないのに最後脚が使えなかった。敗因は明確にはわからないが、後方で脚を溜めて最後にそのパワーを爆発させる競馬が現状ではいいのかもしれない。
10着 アドマイヤジャスタ 牡4
吉田隼騎手 57.0kg
出負け。促したが中団後方のポジション。
ペースが上がった所で反応よく加速できず、外を回る形になって苦しくなった。
前走はハイペースで上がりがかかる展開。今回はスローペースで終盤速くなり展開は向いてくれなかった。相手も強かった。
11着 ドレッドノータス せ7
坂井騎手 57.0kg
ゲート内での落ち着きがなかったが、好スタートを切り前へ。
ペースアップした所で反応しきれず遅れをとってしまった。
前に行く競馬をするにしても差す競馬をするにしても、自分のペースで直線まで行けた方がいい印象はある。
12着 ルミナスウォリアー 牡9
川島騎手 57.0kg
後方のポジション。
ペースが上がった所でついていけなくなった。
まとめ
上位3頭がG1馬で、格の違いが出た1戦だったのかなと思います。
ラッキーライラックは残念でしたが、秋に巻き返してくれることを期待しています。
▼詳しい情報はJRAのHPをご覧ください。