この記事では、2020年10月24,25日の
- 東京競馬場(10/24 富士S)
- 京都競馬場(10/25 菊花賞)
- 新潟競馬場
の芝レースの馬場傾向を分析しています。
最後に、まとめとして来週に向けて注目すべき点を書いています。
東京競馬場・芝コース(Aコース)
- クッション値:9.0(+0.8) 標準
- 含水率:ゴール前 14.0(-4.5)、4コーナー 13.8(-4.4) 良
開催3週目、Aコース3週目。
土曜日(10月24日) 富士S
- クッション値:8.6(-0.4) 標準
- 含水率:ゴール前 17.2(+3.2)、4コーナー 18.2(+4.4) 稍重
5Rまでが稍重馬場、8R以降が良馬場で行われた。
時計は標準的。ペースが遅ければ瞬発力も活きるが、ペースが流れると持久力が必要になり差しが決まる印象で、これは馬場が影響していそう。
3コーナー内側と直線半ば辺りがだいぶ外まで行かないと馬場が少し掘れる。それでも傷んだ箇所を避けないとダメという訳ではなかった。
ペースが遅ければ内でも大丈夫だが、ペースが流れると外からの差し・追込が目立った。
(メモ)
2R 2歳未 1600 稍重 1:36.3
ハイペース(34.9/47.4-48.9/36.1 -1.5) 上がり 36.1(11.9-11.9-12.3)
差-追-好差-差(内)-逃 3,4角緩む 一団で直線
3R 2歳未 1400 稍重 1:23.3
スローペース(36.1-12.3-34.9 +1.2) 上がり 34.9(11.7-11.3-11.9)
好差(内)-先-追-逃-好差
5R 2歳新馬 2000 稍重 2:06.2
スローペース(66.1-60.1 +6.0) 上がり 34.2(11.4-11.3-11.5)
逃-先-好差(内)-差-好差(内) 一団で直線
8R 2勝 1400 1:21.8
ミドルペース(35.2-11.6-35.0 +0.2) 上がり 35.0(11.3-11.6-12.1)
追---好差-追-先-差(内) 3角掘れる
9R 2歳OP 1800 1:48.1
スロー~ミドルペース(5F 60.6 +0.5) 上がり 35.2(11.4-11.4-12.4)
差-好差-先-好差-先 中盤緩む
11R G2 1600 1:33.4
ハイペース(33.8/45.4-48.0/36.0 -2.6) 上がり 36.0(11.5-12.2-12.3)
差-先-差-好差(内)-好差 前2頭が後続を離し,3番手は3F 34.7ぐらい(ミドル)で通過 4角緩む 後続一団で直線
日曜日(10月25日)
- クッション値:8.7(+0.1) 標準
- 含水率:ゴール前 14.8(-2.4)、4コーナー 14.2(-4.0) 良
全レース良馬場で行われた。
時計は標準的。昨日と同じく、ペースが遅ければ瞬発力も活きるが、ペースが流れると持久力が必要になり差しが決まる印象。
3コーナーから直線にかけて内側の馬場が傷んでいて、特に3コーナーが傷んでいる。
3コーナーと直線半ばあたりが少し掘れるが、避けて走らなくても大丈夫な感じだった。
(メモ)
2R 2歳未 2000 2:04.1
スローペース(64.4-59.7 +4.7) 上がり 34.3(11.3-11.3-11.7)
好差(内)-逃---先-好差(内)-先 横に広がり直線
4R 2歳新馬 1600 1:38.0
スローペース(37.3/50.2-47.8/34.9 +2.4) 上がり 34.9(11.5-11.4-12.0)
先-逃-差-先-差(内) 先団一団で直線
5R 2歳1勝 1400 1:22.6
スローペース(35.7-12.3-34.6 +1.1) 上がり 34.6(11.5-11.4-11.7)
追---先-先-差(内)-差
8R 1勝 1600 1:34.2
ミドルペース(35.4/47.2-47.0/34.9 +0.5) 上がり 34.9(11.4-11.4-12.1)
先-逃-追-先-好差(内) 4角緩む やや縦長で直線
9R 2勝 1800 1:46.9
ハイペース(5F 57.0 -2.4) 上がり 37.8(12.0-12.7-13.1)
先-好差-先-先-差(内) 先頭が後続を大きく離し,2番手は5F 59.0ぐらい(ミドル)で通過 隊列縦長で直線
10R 3勝 2000 2:00.7
スローペース(61.0-59.7 +1.3) 上がり 35.1(11.2-11.6-12.3)
好差-好差(内)-先-好差(内)-差(内) 3角辺りでペース緩む
京都競馬場・芝コース(Aコース)
- クッション値:7.0(-1.2) やや軟らかめ
- 含水率:ゴール前 14.3(+1.2)、4コーナー 13.7(+1.9) 不良
開催3週目、Aコース3週目。
土曜日(10月24日)
- クッション値:8.5(+1.5) 標準
- 含水率:ゴール前 11.8(-3.0)、4コーナー 11.4(-1.8) 稍重
- ※1 共に当日朝、レース前の時点 ※2 増減の数値は前日比
全レース稍重馬場で行われた。
時計はかかり気味。差しも利き、ペースが流れれば持久力が必要な馬場。
馬場の掘れ具合について。内回りは、3コーナーが少し掘れるぐらい。外回りは、ほぼ掘れるのが気にならない。内を避けて走っているレースもあったが、馬場が乾いてきてその傾向もなくなったように思う。
直線の内は完全に通ったらダメという訳ではないが、避けた方が良さそう。ペースが流れればその傾向は強まる印象だった。コース全体的に内側の馬場が傷んでいる事が影響しているのだろう。
(メモ)
2R 2歳未 1600内 稍重 1:37.3
ハイペース(35.5/47.9-49.4/37.1 -1.5) 上がり 37.1(12.4-12.3-12.4)
差-先-好差-好差-先
3R 2歳未 2000内 稍重 2:05.3
スローペース(64.1-61.2 +2.9) 上がり 35.7(11.9-11.7-12.1)
先-好差(内)-逃-先-好差 残4Fから徐々にペースが流れた 先団横広がり直線
5R 2歳新馬 1200内 稍重 1:11.0
ハイペース(34.4-36.6 -2.2) 上がり 36.6(11.7-12.1-12.8)
逃-好差-先-好差-差 隊列かなり縦長
6R 牝1勝 1800外 稍重 1:48.6
ミドルペース(5F 60.8 +0.5) 上がり 35.7(11.6-12.0-12.1)
先-追3,4角押上-好差---追-差(内) 3角手前でペース緩む
9R 牝3勝 1600外 稍重 1:36.0
スローペース(37.9/50.4-45.6/34.0 +4.8) 上がり 34.0(11.1-11.3-11.6)
逃-先-差(内)-先-好差(内) 残4Fからペースアップ 出走7頭
10R 2勝 1200内 稍重 1:10.0
スローペース(35.5-34.5 +1.0) 上がり 34.5(11.3-11.4-11.8)
逃---好差-差-差-先
日曜日(10月25日) 菊花賞
- クッション値:9.4(+0.9) 標準
- 含水率:ゴール前 10.0(-1.8)、4コーナー 11.0(-0.4) 良
全レース良馬場で行われた。
時計は標準~かかり気味。差しも利き、ペースが流れれば持久力が必要な馬場。
内回り・外回りともに3,4コーナーが少し掘れる感じだが、馬場が乾き土の塊から砂埃に変わった。
傷んだ内側の馬場は極力避け、直線は馬場の綺麗な外に出した方が良い。
(メモ)
2R 2歳未 1400内 1:23.5
ミドルペース(35.6-12.3-35.6 ±0) 上がり 35.6(12.0-11.8-11.8)
差-差(内)-追-差-差(内) 3角緩む 一団で直線
4R 牝2歳新馬 1600内 1:37.5
ミドルペース(35.8/48.5-49.0/36.7 -0.5) 上がり 36.7(12.3-12.2-12.2)
差-差-追-追-好差 4角押上 3角手前緩む
5R 2歳新馬 1800外 1:49.9
スローペース(5F 62.2 +1.1) 上がり 35.0(11.9-11.6-11.5)
好差-先---差---差-先
6R 1勝 1600外 1:35.2
スロー~ミドルペース(35.5/47.9-47.3/35.7 +0.6) 上がり 35.7(11.6-11.9-12.2)
先-先-差-差-差(内) 3角手前緩み,下りでペースアップ 先頭がリード広げて直線
9R 2勝 2200外 2:14.4
スローペース(5F 62.5 +1.4) 上がり 34.7(11.3-11.6-11.8)
好差-差向正面押上(内)-好差 3,4角押上-差-追
10R 3勝 1200内 ハンデ 1:09.7
ハイペース(34.5-35.2 -0.7) 上がり 35.2(11.8-11.5-11.9)
差-好差-好差-差(内)-差
11R 3歳G1 3000外 3:05.5
レースラップ(62.2-62.6-60.7) 上がり 35.6(11.8-11.6-12.2)
好差-好差---追-好差-追 緩急はついたがややスロー 残4Fから徐々にペースが流れた
新潟競馬場・芝コース(Aコース)
- クッション値:9.6(+0.3) 標準
- 含水率:ゴール前 11.1(-1.5)、4コーナー 12.0(-0.2) 良
開催3週目(最終週)、Aコース3週目。
野芝のみ。
土曜日(10月24日)
- クッション値:9.6(±0) 標準
- 含水率:ゴール前 13.0(+1.9)、4コーナー 13.4(+1.4) 稍重
朝と昼過ぎから雨が降った。
7Rまでが稍重馬場、8R以降が重馬場で行われた。
時計のかかる馬場。馬場の内側が傷んでいる影響で、内回り・外回りともに差しがよく決まっていた。馬場が重く、道中はなるべくジッとして動かず体力の消耗を抑えた方が良い。
コース全体、特に内回り・外回り共に3,4角、直線部分が傷んでいる。向正面、3,4角、直線の内側は避けて走る傾向で、直線はなるべく外まで行った方が伸びる。
(メモ)
5R 2歳未 1800外 稍重 1:51.7
スローペース(5F 63.3 +1.2) 上がり 35.8(11.7-11.7-12.4)(内)
差-逃-差(内)-差-差 一団で直線
7R 1勝 2000外 稍重 2:04.8
スローペース(62.9-61.9 +1.0) 上がり 36.4(12.1-11.8-12.5)
好差-先-差-好差-先 先頭が後続を離す展開
8R 1勝 1000直 重 57.2
レースラップ(22.4-11.2-23.6 ラスト1F 12.0)
差---好差-好差-先-追
10R 1勝 1400内 重 1:23.6
ハイペース(34.6-12.0-37.0 -2.4) 上がり 37.0(12.5-12.2-12.3)
差-追-差(内)-好差(内)-追 4角緩む
11R 牝OP 2200内 重 2:15.3
スローペース(5F 62.3 +0.8) 上がり 35.6(11.9-11.5-12.2)
差向正面押上(内)---好差(内)-差-追---差向正面押上(内) 残4Fからペースが流れた
12R 2勝 1600外 重 1:37.6
ハイペース(35.2/47.5-50.1/37.4 -2.6) 上がり 37.4(12.5-12.0-12.9)
追-先-好差-追-差 先頭が後続を1秒程離し,2番手は4F 48.5ぐらい(ミドル)で通過
日曜日(10月25日)
- クッション値:7.9(-1.7) やや軟らかめ
- 含水率:ゴール前 17.6(+4.6)、4コーナー 17.4(+4.0) 不良
昼頃雨がパラパラと降った。
全レース重馬場で行われた。
時計はかかる~かかり気味。昨日より馬場が乾いたが、持久力は必要な馬場か。
だんだんと掘れる度合が和らぎ、内を通っても大丈夫になっていったように感じた。
(参考:昼過ぎから西から(直線で向かい風)のやや強い風が吹いた)
(メモ)
1R 2歳未 1400内 重 1:24.2
ハイペース(33.9-11.7-38.6 -4.7) 上がり 38.6(12.6-12.9-13.1)
差(内)-差-差-好差(内)-逃
5R 牝2歳新馬 1600外 重 1:39.8
スローペース(37.9/50.7-49.1/36.2 +1.6) 上がり 36.2(12.1-11.6-12.5)
好差(内)-逃-差-先-差 横に広がり直線
8R 1勝 1800外 重 1:49.0
ミドルペース(5F 60.2 -0.4) 上がり 36.6(11.9-11.8-12.9)
差(内)-差-好差(内)-先-差 3,4角やや緩む
10R 1勝 2200内 重 2:18.0
スローペース(5F 64.9 +2.2) 上がり 36.2(12.4-11.5-12.3)
逃---差-先-追-好差 残6Fからペースが流れた
11R OP 1000直 重 55.7
レースラップ(22.1-10.8-22.8 ラスト1F 11.8)
逃-好差---差-追-差
来週に向けて
東京は、土曜日に道悪でレースが行われたので、日曜日は良馬場で行われたものの乾ききってはいなかったと思われる。乾いた良馬場で行われれば、ある程度速い時計は出そうな感じがした。
3週続けて道悪でレースが行われているので、馬場は傷んできた。特に3コーナー辺りが傷んでいる。
京都は、馬場の内側の傷みが進み、極力避けて走った方がいい感じだった。馬場が完全に乾ききったらどうかわからないが、その傾向は覚えておきたい。
▼先週の馬場傾向はこちらの記事に書いています。
▼詳しい情報はJRA等のHPをご覧ください。