この記事では、2020年10月10,11日の
- 東京競馬場(10/10 サウジアラビアRC、10/11 毎日王冠)
- 京都競馬場(10/11 京都大賞典)
- 新潟競馬場
の芝レースの馬場傾向を分析しています。
最後に、まとめとして来週に向けて注目すべき点を書いています。
東京競馬場・芝コース(Aコース)
- クッション値:8.5 標準
- 含水率:ゴール前 19.0、4コーナー 17.6 重
開催1週目(開幕週)、Aコース1週目。
土曜日(10月10日) サウジアラビアRC
- クッション値:7.0(-1.5) やや軟らかめ
- 含水率:ゴール前 20.5(+1.5)、4コーナー 19.5(+1.9) 不良
1日雨が降り続き、馬場はどんどん水分を含んでいったと思われる。
全レース不良馬場で行われた。
時計・上がり3Fともにかなりかかるようになった。水分を含み重い馬場。
また、外からの追込が良く決まっていた印象があった。これは、直線外の方が水飛沫が飛んでいないように見えたので、馬場が含んだ水分量が少なかったのが影響したのかもしれない。
(メモ)
2R 2歳未 1800 不良 1:52.5
スロー~ミドルペース(5F 63.0 +0.5) 上がり 36.3(11.7-12.0-12.6)
追-好差-先-好差-差 中盤緩む やや縦長で直線
3R 2歳未 1400 不良 1:25.6
ハイペース(35.7-12.7-37.2 -1.5) 上がり 37.2(12.3-12.4-12.5)
先---逃-好差-追-好差(内) 4角緩む 縦長で直線
5R 2歳新馬 1600 不良 1:40.2
ミドルペース(36.6/49.8-50.4/37.1 -0.6) 上がり 37.1(12.0-12.0-13.1)
追-差-逃-先-差 3,4角緩む
8R 1勝 1400 不良 1:25.6
ハイペース(34.9-12.0-38.7 -3.8) 上がり 38.7(12.0-13.0-13.7)
追---追-先-差(内)-差 先頭が3馬身程離し,縦長で直線
9R 牝2勝 2000 不良 2:06.0
ミドルペース(62.8-63.2 -0.4) 上がり 37.4(12.0-12.3-13.1)
逃-先-先-追-先 中盤緩む
11R 2歳G3 1600 不良 1:39.6
ハイペース(35.6/48.8-50.8/37.7 -2.0) 上がり 37.7(12.4-12.0-13.3)
追---先-追 3,4角押上-先-差 3,4角緩む
日曜日(10月11日) 毎日王冠
- クッション値:7.8(+0.8) やや軟らかめ
- 含水率:ゴール前 19.7(-0.8)、4コーナー 19.0(-0.5) 重
4Rまでが重馬場、5R以降が稍重馬場で行われた。
だんだんと馬場が乾き、時計は標準的ぐらいになった。持久力はある程度必要。差しも利くが内を通った方が良さそう。
外からの追込がよく決まっていた昨日とは一変し、馬場が内から乾いたのか外からの差し・追込は利きづらくなったようにも感じた。
(メモ)
3R 2歳未 1600 重 1:36.3
スローペース(36.1/48.6-47.7/35.1 +0.9) 上がり 35.1(11.4-11.6-12.1)
差-先-好差-差(内)-追
4R 2歳新馬 1400 重 1:24.3
スローペース(36.9-12.2-35.2 +1.7) 上がり 35.2(11.6-11.5-12.1)
好差-先-先-差-先
5R 2歳新馬 2000 稍重 2:04.5
スローペース(63.4-61.1 +2..3) 上がり 34.7(11.9-11.3-11.5)
先 向正面押上-先-差---好差-差
7R 1勝 1800 稍重 1:47.7
スローペース(5F 60.5 +0.7) 上がり 34.8(11.5-11.5-11.8)
先-好差-好差-差(内)-先
9R 3勝 2400 稍重 2:26.4
ミドルペース(5F 60.9 -0.1) 上がり 36.8(12.8-11.8-12.2)
好差-先-差-追-好差 先頭が後続を大きく離す展開,2番手は5Fを62秒ぐらい(スロー)で通過 2番手は前を意識して早めに動き,3番手以下はそれほど前を追わなかった
11R G2 1800 稍重 1:45.5
ハイ~ミドルペース(5F 58.0 -0.6) 上がり 35.4(11.8-11.9-11.7)
好差-先-好差-差-好差 前2頭が後続を離す展開,3番手は5Fを59.5秒ぐらい(スロー)で通過 縦長で直線
12R 2勝 1400 稍重 1:22.3
スローペース(35.4-12.2-34.7 +0.7) 上がり 34.7(11.3-11.6-11.8)
先-差(内)-差(内)---差-逃
京都競馬場・芝コース(Aコース)
- クッション値:7.8 やや軟らかめ
- 含水率:ゴール前 16.0、4コーナー 16.2 重
開催1週目(開幕週)、Aコース1週目。
土曜日(10月10日)
- クッション値:7.2(-0.6) やや軟らかめ
- 含水率:ゴール前 18.6(+2.6)、4コーナー 18.2(+2.0) 不良
週中からの雨が朝まで降り続いていた。
10Rまでが不良馬場、11Rが重馬場で行われた。
不良(重)馬場だが、時計はかかり気味ぐらい。差しも利き、持久力が必要な馬場。
内回り・外回りともに、3,4角中心に馬場が掘れる。開幕週だけあって、まだ内を通っても大丈夫。
(メモ)
2R 2歳未 1400内 不良 1:23.6
ハイペース(34.8-12.3-36.5 -1.7) 上がり 36.5(12.4-11.6-12.5)
先---先-差-先-好差 3,4角緩む
3R 2歳未 1800外 不良 1:50.3
ハイペース(5F 59.4 -1.9) 上がり 38.5(12.4-12.6-13.5)
先-好差-逃-差-好差 3角でペースが落ち着いた
5R 2歳新馬 1600内 不良 1:36.6
スローペース(36.3/48.8-47.8/35.9 +1.0) 上がり 35.9(12.0-11.7-12.2)
差-先-逃-差-好差 残4Fからペースアップ
7R 1勝 1800外 不良 1:49.5
スローペース(5F 61.3 +0.5) 上がり 35.8(12.0-11.6-12.2)
先-好差-好差-差-逃 中盤緩む
9R 2勝 2400外 ハンデ 不良 2:28.8
ミドルペース(5F 61.6 -0.4) 上がり 37.5(12.1-12.2-13.2)
差3,4角押上(内)-差(内)-好差-先-好差 1,2角でガクッとペースが落ちた以外はほぼ流れた
10R 3勝 1400外 不良 1:21.8
ハイ~ミドルペース(34.5-11.9-35.4 -0.9) 上がり 35.4(11.8-11.3-12.3)
差-差-好差 4角押上-差(内)-差3,4角押上(内) 3,4角やや緩む 横に広がり直線
11R OP 1200内 ハンデ 重 1:08.6
ハイペース(33.0-35.6 -2.6) 上がり 35.6(11.6-11.9-12.1)
好差-先-好差(内)-好差(内)-差(内) 前2頭が後続を3,4馬身離す展開
日曜日(10月11日) 京都大賞典
- クッション値:9.4(+2.2) 標準
- 含水率:ゴール前 12.5(-6.1)、4コーナー 12.9(-5.3) 稍重
全レース稍重馬場で行われた。
時計は標準~かかり気味。差しも利き、ある程度持久力が必要な馬場。
内回りの3,4角の馬場が掘れ、それ以外は少し掘れる程度。それでも内は避けなくても大丈夫そう。
(メモ)
2R 2歳未 1600内 稍重 1:36.4
ハイ~ミドルペース(34.9/47.7-48.7/36.4 -1.0) 上がり 36.4(12.5-11.9-12.0)
先-差-好差-逃-好差(内) 中盤緩む 一団で直線
4R 牝2歳新馬 1400内 稍重 1:23.3
ハイ~ミドルペース(35.1-12.1-36.1 -1.0) 上がり 36.1(12.4-11.6-12.1)
先-好差-好差-先-好差(内) 3,4角緩む
5R 2歳新馬 1800外 稍重 1:49.7
ミドルペース(5F 60.8 -0.1) 上がり 36.4(12.0-12.1-12.3)
差-好差-差(内)-差4角押上-逃 3角緩む 先団横広がり直線
6R 1勝 1400外 稍重 1:21.8
ハイペース(34.4-11.3-36.1 -1.7) 上がり 36.1(11.5-11.9-12.7)
好差 3角押上-好差-逃-好差-差 先頭が飛ばす展開, 2番手は3Fを35.1ぐらい(ミドル)で通過
8R 2勝 1600外 稍重 1:35.0
スローペース(35.7/48.0-47.0/35.0 +1.0) 上がり 35.0(11.8-11.4-11.8)
先-好差-好差---先-逃 一団で直線
9R 牝2歳1勝 1400外 稍重 1:23.2
スローペース(36.0-11.8-35.4 +0.6) 上がり 35.4(11.8-11.8-11.8)
好差---逃-差(内)-先---先 出走6頭 残4Fから流れた
11R G2 2400外 稍重 2:25.6
スローペース(5F 60.4 -0.3) 上がり 35.0(11.6-11.6-11.8)
好差-追3,4角押上-差-差-先 1角でペースが落ちる 先団横広がり直線
新潟競馬場・芝コース(Aコース)
- クッション値:9.3 標準
- 含水率:ゴール前 13.3、4コーナー 14.8 良
開催1週目(開幕週)、Aコース1週目。
1か月ぶりの開催。馬場の傷みが残っているように見える。
野芝のみ。
土曜日(10月10日)
- クッション値:9.9(+0.6) 標準
- 含水率:ゴール前 11.6(-1.7)、4コーナー 12.2(-2.6) 良
全レース良馬場で行われた。
時計は標準的。2勝クラスまでが行われ、持久力もある程度は必要な馬場。
内回りは、やや先行有利で、内を通った方が有利。
外回りは、直線が長いので差しも利く馬場。
前開催の傷みが残っていて馬場は少し掘れるが、内は避けなくても大丈夫そうだった。
(参考:1日を通して南東からの強い風(直線内から)が吹いていた)
(メモ)
5R 2歳未 2000内 2:01.3(レコードタイム)
スローペース(61.2-60.1 +1.1) 上がり 36.0(12.1-11.8-12.1)
先-逃-先-好差-追 残5Fからペースが流れた
7R 牝1勝 1000直 55.5
レースラップ(22.1-10.6-22.8 ラスト1F 11.9)
好差-好差-好差-差-差
8R 1勝 1600外 1:34.3
スローペース(35.6/47.7-46.6/34.3 +1.1) 上がり 34.3(11.2-11.1-12.0)
追-好差-好差(内)-差(内)-先 3,4角緩む
10R 1勝 2400内 2:27.0
スローペース(5F 60.8 -0.4) 上がり 35.9(11.8-11.8-12.3)
先-先-差(内)-逃-追向正面押上 1角でペースが落ち,残4Fから再ペースアップ
11R 2勝 2000外 1:59.7
スローペース(60.9-58.8 +2.1) 上がり 34.6(10.9-11.2-12.5)
逃-先-差-先-好差 残4Fからペースアップ
12R 1勝 1200内 1:09.3
ハイペース(34.0-35.3 -1.3) 上がり 35.3(11.6-11.7-12.0)
逃-先-好差-差(内)-先
日曜日(10月11日)
- クッション値:9.7(-0.2) 標準
- 含水率:ゴール前 11.5(-0.1)、4コーナー 11.8(-0.4) 良
全レース良馬場で行われた。
時計は標準~やや速い。ある程度持久力が必要な馬場。
内回りは、やや先行有利で、内を通った方が有利。
外回りは、直線が長いので差しも利く馬場。
馬場が乾いたからか、掘れるというより砂埃が飛ぶ感じになった。内は避けなくても大丈夫そう。
(メモ)
1R 牝2歳未 1400内 1:21.9
ハイペース(33.1-11.9-36.9 -3.8) 上がり 36.9(12.6-12.2-12.1)
好差---好差-差-追(内)-先 前2頭が飛ばす展開,3番手は3F 34.0ぐらいで通過 4角でガクッとペースが落ちた
6R 2歳未 1000直 55.7
レースラップ(22.1-10.8-22.8 ラスト1F 11.9)
逃-先-好差-差-先
8R 1勝 1800外 1:47.0
ミドル ペース(5F 59.8 +0.4) 上がり 34.9(11.6-11.2-12.1)
差-差(内)-好差-差(内)-好差 中盤緩む
10R 1勝 2000外 2:00.6
スロー ペース(62.0-58.6 +3.4) 上がり 34.2(11.0-11.1-12.1)
逃-好差-差-先-先 残4Fから徐々にペースアップ
11R 3勝 1200内 ハンデ 1:08.7
ミドル ペース(34.3-34.4 -0.1) 上がり 34.4(11.6-11.0-11.8)
先-先-好差(内)-逃-追(内)
来週に向けて
東京・京都は、土日ともに道悪でレースが行われ、土日で異なる馬場状態だった。良馬場になった時に改めて分析したい。
新潟は、ある程度持久力が必要な馬場。内回りはやや先行有利で、内を通って来た馬が有利。
▼先週の馬場傾向はこちらの記事に書いています。
▼詳しい情報はJRA等のHPをご覧ください。