この記事では、2020年8月29日・30日の
- 新潟競馬場(8/30 新潟2歳S)
- 小倉競馬場
- 札幌競馬場(8/30 キーンランドC)
の芝レースの馬場傾向を分析しています。
最後に、まとめとして来週に向けて注目すべき点を書いています。
新潟競馬場・芝コース(Aコース)
開催6週目、Aコース6週目。
野芝のみ。金曜日に散水。
土曜日(8月29日)
全レース良馬場で行われた。
時計は標準~速め。
外回りは未勝利戦までしか行われなかったが、スローペースでも差しが十分効き、直線外側を通った馬の活躍が目立った。
内回りは1レースのみで判断がつきづらいが、ペースが流れれば差しも効くと思われる。
コース全体の内側が傷んでいて、特に内回りとの共通部分、3,4コーナーの傷みが大きい。
有利な脚質(ポジション):なし
不利な脚質(ポジション):追込(やや不利)
レース後に散水。
(メモ)
2R 2歳未 1800外 1:48.6
ハイペース(5F 59.8 -0.5) 上がり 36.8(11.9-12.0-12.9)
差-差-好差---差(内)-好差
5R 2歳新馬 1600外 1:37.9
スローペース(37.5/50.7-47.2/34.7 +3.5) 上がり 34.7(11.4-11.2-12.1)
好差-差-差-差-先
6R 牝2歳新馬 1600外 1:36.2
スローペース(36.4/48.9-47.3/35.0 +1.6) 上がり 35.0(11.6-11.4-12.0)
好差-先-好差-先-好差(内)
7R 3歳未 1800外 1:48.5
スローペース(5F 61.3 +1.0) 上がり 34.6(11.5-10.8-12.3)
先-好差-追-差-追
10R 3勝 1000直 54.4
21.9-10.6-21.9 ラスト1F 11.3
先-差-逃-好差-好差
12R 1勝 1400内 1:21.9
ミドルペース(34.5-12.1-35.3 -0.8) 上がり 35.3(12.4-11.2-11.7)
好差(内)-逃-先-先-差(内) 3,4角緩む
日曜日(8月30日) 新潟2歳S
全レース良馬場で行われた。
時計は標準的。馬場が傷んでいるからか、持久力が必要。
外回りは、スローペースでも十分差しが効き、直線は真ん中より外を通った方が伸びる。
内回りは、ペース次第で前でも粘れるが、ペースが流れれば外差しが効くようになる。
コース全体の内側が傷んでいて、特に内回りとの共通部分、3,4コーナーの傷みが大きい。芝の最終レースでは傷んだ内を避けて通る傾向にあった。
有利な脚質(ポジション):なし
不利な脚質(ポジション):追込(やや不利)
(メモ)
3R 2歳未 1000直 56.0
22.7-10.9-22.4 ラスト1F 11.5
先-先-好差-先-逃
5R 2歳新馬 2000内 2:06.0
スローペース(65.6-60.4 +5.2) 上がり 35.7(12.2-11.4-12.1)
差向正面押上-差-差3,4角押上-差-先 残4Fから流れた
6R 3歳未 1200内 1:10.3
ハイペース(33.8-36.5 -2.7) 上がり 36.5(12.0-11.9-12.6)
差-先-差-差-好差(内)
7R 1勝 2000外 2:01.4
スローペース(62.1-59.3 +2.8) 上がり 34.6(11.5-11.0-12.1)
好差-差-逃-差-先
9R 2勝 1600外 1:33.9
ハイペース(34.3/45.9-48.0/36.3 -2.1) 上がり 36.3(12.0-11.8-12.5)
好差-好差-先-差-差 前が飛ばして先行勢がバラけ隊列縦長 4番手以下はミドル
10R OP 1400内 1:21.2
ハイペース(33.1-11.3-36.8 -3.7) 上がり 36.8(12.3-12.1-12.4)
追-差-差-差(内)-追 縦長で直線 差し優勢
11R 2歳G3 1600外 1:34.6
ミドルペース(34.6/47.3-47.3/35.1 ±0) 上がり 35.1(11.7-11.3-12.1)
好差-差3,4角押上-差---追-追(内) 逃げ馬が離しての逃げ 3角でガクッとペースが落ち,4角から徐々にペースが上がった
小倉競馬場・芝コース(Bコース)
開催3週目、Bコース1週目。内柵がAコース時より3m外に移動し、傷んだ部分の面積が減った。
野芝のみ。金曜日に散水。
土曜日(8月29日)
全レース良馬場で行われた。
時計は速め~標準。先週よりまた時計が少しかかるようになった。
差し優勢になるレースもいくつかあり差しに有利な馬場に見えるが、これは内側の馬場が悪いことに起因していると思われる。先行馬でも内を避けて通れば走れるはず。
Bコースに替わったものの、先週道悪でレースが行われたせいか内柵沿い(コース全体に)を通ると伸びない感じだった。直線は内を2,3頭空けた方が良さそう。(馬場が掘れる感じはなかった)
有利な脚質(ポジション):なし
不利な脚質(ポジション):追込(やや不利・直線短いため)
レース後に散水。
(メモ)
2R 牝2歳 1200 1:08.4
ハイペース(33.2-35.2 -2.0) 上がり 35.2(11.4-11.8-12.0)
差-好差(内)-逃-追-差 先団固まって直線
4R 3歳未 1800 1:47.2
スローペース(5F 60.4 +0.8) 上がり 35.8(11.6-12.4-11.8)
追-差-差-差-追(内) 残5Fからペースアップ 差し優勢
5R 2歳新馬 2000 2:03.2
ミドルペース(61.8-61.4 +0.4) 上がり 36.9(12.5-12.7-11.7)
差-差-差-追-追 差し優勢
7R 牝1勝 1200 1:08.0
ハイペース(32.9-35.1 -2.2) 上がり 35.1(11.3-11.7-12.1)
追-差-好差-好差-差
9R 2歳OP 1200 九州産馬 1:09.2
ハイペース(34.0-35.2 -1.2) 上がり 35.2(11.5-11.8-11.9)
逃-好差(内)-差-先-先
10R 牝2勝 2000 2:00.3
スローペース(61.4-58.9 +2.5) 上がり 35.6(11.6-11.9-12.1)
先-差-先-差(内)-追(内) 残5Fからペースアップ
12R 1勝 1800 1:47.0
ミドルペース(5F 60.0 +0.6) 上がり 35.3(11.7-12.0-11.6)
好差-差-先-差(内)-差
日曜日(8月30日)
全レース良馬場で行われた。
時計は標準~速め。ペースが流れれば差しが効くが、1200mはやや先行有利か。
コース全体内側に傷みが出てきていて、通るとスタミナを消耗してしまう印象。直線は内3頭分ぐらいは空けた方が良さそう。内側を空けて走るレースも多かった。
有利な脚質(ポジション):先行(1200m)
不利な脚質(ポジション):追込(やや不利・直線短いため)
(メモ)
1R 2歳未 2000 2:02.8
スローペース(63.8-59.0 +4.8) 上がり 35.4(11.5-11.8-12.1)
先-差---先---差-逃 残4F辺りから一気にペースアップ
2R 牝3歳未 1200 1:08.5
ハイペース(33.6-34.9 -1.3) 上がり 34.9(11.1-11.7-12.1)
先-逃-先-好差(内)-好差
4R 3歳未 1200 1:08.7
ハイペース(33.4-35.3 -1.9) 上がり 35.3(11.5-11.8-12.0)
好差-先-好差(内)-好差-差
5R 2歳新馬 1200 1:08.8
ハイペース(33.9-34.9 -1.0) 上がり 34.9(11.5-11.8-11.6)
先-先---好差-先-逃 前2頭が少し離す隊列
6R 牝3歳未 2000 2:00.3
スローペース(60.4-59.9 +0.5) 上がり 36.3(11.7-12.1-12.5)
追-逃-追向正面押上(内)-差-先 1角でペースが落ち,残5Fから徐々にペースアップ
8R 1勝 1200 1:08.6
ハイペース(33.7-34.9 -1.2) 上がり 34.9(11.5-11.6-11.8)
好差-差-逃-好差-先
9R 1勝 2000 2:00.3
ミドルペース(59.9-60.4 -0.5) 上がり 35.8(12.1-11.7-12.0)
好差-先-追-先-先 前2頭が飛ばす展開,3番手以下はスロー 後ろの集団は残5Fからペースアップ
11R OP 1800 1:46.1
ミドルペース(5F 59.3 +0.4) 上がり 35.0(11.7-11.8-11.5)
差-差-先-追-差
札幌競馬場・芝コース(Cコース)
開催6週目、Cコース2週目。内柵がAコース時から3m外に移動している。
洋芝のみ。
土曜日(8月29日)
全レース良馬場で行われた。小雨が降った時間もあった。
時計は標準~かかり気味。雨の影響もあったか。
持久力が必要な馬場で、道中はジッとしてスタミナのロスなく直線を迎えたい。スローペースでも差しは決まりそう。
(参考:昼の時間帯に北からの風(直線で追い風)が吹いていた)
有利な脚質(ポジション):なし
不利な脚質(ポジション):追込(やや不利・直線短いため)
(メモ)
1R 2歳未 1800 1:51.6
スローペース(5F 62.8 +0.8) 上がり 36.2(12.2-12.0-12.0)
先-好差 4角マクリ---先-好差-先 出走6頭
2R 2歳未 1200 1:10.3
ハイペース(34.1-36.2 -2.1) 上がり 36.2(11.9-11.7-12.6)
逃---差-追-先-差
6R 3歳未 1500 1:29.6
ハイペース(3.5F 40.9 -0.9) 上がり 36.7(12.2-12.0-12.5)
好差 3,4角押上-追-先-差3,4角押上-差 4角ペースが落ち,固まって直線
7R 1勝 1800 1:49.0
ハイペース(5F 59.6 -1.0) 上がり 37.2(12.2-12.3-12.7)
好差 3角マクリ-好差-差-好差-先 かなり縦長の隊列 バラけた隊列のまま直線
9R 1勝 2600 2:42.9
スローペース 上がり 36.0(12.0-12.0-12.0)
先-差向正面押上-先-逃---差(内) 5Fスパート
10R 2勝 1200 ハンデ 1:09.7
ミドルペース(34.7-35.0 -0.3) 上がり 35.0(11.7-11.5-11.8)
好差-先-差-差-先
11R 3勝 2000 2:01.5
スローペース(61.1-60.4 +0.7) 上がり 36.5(12.1-12.2-12.2)
差-差-差-差-追 5Fスパート 差し優勢
日曜日(8月30日) キーンランドC
全レース重馬場で行われた。
時計のかかる、かなりタフな馬場。1日を通して雨が降り続いていて、次第に重くなっていったと思われる。差しも十分効く馬場だが、重い馬場への適性が重要だった。
水分を含み、コース全体の内側の馬場が傷んでいる部分が少し掘れるようになった。内側が傷みが進み、後半のレースになるにつれ外が伸びる馬場になっていったように思う。
(参考:昼過ぎまで南東からの風(直線で斜め後ろ・内から)が吹いていた。)
有利な脚質(ポジション):なし
不利な脚質(ポジション):なし
(メモ)
1R 2歳未 1500 重 1:33.1
ミドルペース(3.5F 42.8 -0.6) 上がり 37.4(12.9-12.4-12.1)
先-先---先-追-差 中盤緩む
4R 3歳未 2000 重 2:05.8
スローペース(63.3-62.5 +0.8) 上がり 36.9(12.7-12.0-12.2)
逃-好差---追-好差(内)-追
5R 2歳新馬 1800 重 1:55.4
スローペース(5F 66.5 +2.4) 上がり 36.0(12.3-12.0-11.7)
好差-先-先-逃-差
8R 1勝 1500 重 1:30.9
ハイペース(3.5F 40.7 -1.7) 上がり 37.8(13.1-12.2-12.5)
好差---差-好差-差-好差(内) 前2頭が飛ばし,3番手は1秒程離れた
9R 牝1勝 1200 重 1:11.2
ハイペース(34.4-36.8 -2.4) 上がり 36.8(12.3-12.4-12.1)
差-差-追-追-好差 差し優勢
11R G3 1200 重 1:10.6
ハイペース(34.8-35.8 -1.0) 上がり 35.8(11.9-11.9-12.0)
追-差-差---先-先 横に広がって直線
12R 2勝 1800 重 1:52.6
ミドルペース(5F 62.8 +0.2) 上がり 37.5(12.5-12.6-12.4)
差-先-差(内)-先-逃 隊列縦長
来週に向けて
新潟は、馬場が傷んでいて良馬場でも掘れ、持久力が必要な馬場に。外回りはスローペースでも差しが十分に効く。
小倉は、コースの内側を通るとスタミナを消耗してしまう印象。ペースが流れれば差しも効く。
札幌は、日曜日に道悪でレースが行われたため、内側の馬場が悪くなるなど傾向が変わる可能性あり。来週はその点を注視したい。
どの競馬場も内側の馬場が傷んできて、内を避けた方が良さそう。
▼先週の馬場傾向はこちらの記事に書いています。
▼詳しい情報はJRA等のHPをご覧ください。