この記事では、2020年8月8日・9日の
- 新潟競馬場
- 札幌競馬場
の芝レースの馬場傾向を分析しています。
最後に、まとめとして来週に向けて注目すべき点を書いています。
新潟競馬場・芝コース(Aコース)
開催3週目、Aコース3週目。
野芝のみ。
土曜日(8月8日)
未明から昼過ぎまで雨が降った。 重馬場になった後は、水飛沫が飛ぶぐらい水分をたくさん含んだ箇所もあった。
7Rまでが稍重馬場、8R以降が重馬場で行われた。
時計は、かかり気味~標準。
先週ほど差しが効かず、外から伸びてくる馬があまりいなかった。雨を含んだ馬場で、傷んだ内側が伸びないと思いきや外の方が伸びないのが意外だったが、瞬発力が削がれる馬場になって差し自体が効きにくかったのだと想像する。
開催3週目になり、道悪でレースが行われたことによってコース内側の傷みが進んだ。
内回りの3コーナー辺り、外回りは3コーナー入口と4コーナーから直線半ばにかけてが特に掘れる。今日の時点では内外の差は感じなかったし、内を避けてもいなかった。
有利な脚質(ポジション):なし
不利な脚質(ポジション):追込(内回り:不利、外回り:やや不利)
(メモ)
1R2歳未1600外 稍重 1:35.3
上がり35.4(11.7-11.1-12.6) M(35.5/47.8-47.5/35.4 +0.3)
先-先-好差-逃-追 2F目が10.9と速く,その後やや緩む
4R3歳未1400内 稍重 1:22.0
上がり36.5(12.1-11.7-12.7) H(34.1-11.4-36.5 -2.4)
差(内)-好差(内)-逃-先-差(内) 縦長で直線
5R2歳新馬1600外 稍重 1:36.8
上がり35.2(11.8-11.5-11.9) S(36.2/49.1-47.7/35.2 +1.4)
先-差-好差-差-追
7R3歳未2000内 稍重 2:01.5
上がり36.4(12.4-11.8-12.2) H(60.1-61.4 -1.3)
先-好差(内)-逃-好差-差 縦長で直線
8R1勝1800外 重 1:49.4
上がり35.6(11.6-11.7-12.3) S(5F 61.9 +1.1)
好差-差-逃-追-先 残4Fからペースアップ
9R2歳OP1400内 重 1:23.4
上がり36.7(12.7-11.7-12.3) H(34.4-12.3-36.7 -2.3)
差-好差-好差-先-追 逃げ馬が飛ばす展開
11R3勝1800外 重 1:47.7
上がり35.6(11.8-11.5-12.3) M(5F 60.2 +0.4)
先-差-好差-追-先 3角やや緩み,残4Fから流れた 先団固まり直線
日曜日(8月9日)
日付が変わった辺りからレースが始まる1時間前ぐらいまで雨が降り続いた。
全レース不良馬場で行われた。
時計はかかり気味。土曜日より馬場が悪化したので時計はかかるようになったが、不良馬場にしてはかかっていなかった。これは野芝のみで行われているためだろう。
差してくるにも持久力が必要で、瞬発力だけでは厳しい。
土曜日と同じく、内回りの3コーナー辺り、外回りは3コーナー・4コーナーから直線半ばにかけてが特に掘れる。今日の時点では内外の差は感じなかったし、内を避けてもいなかった。
有利な脚質(ポジション):なし
不利な脚質(ポジション):追込(内回り:不利、外回り:やや不利)
(メモ)
1R1R2歳未1800外 不良 1:49.3
上がり36.7(12.1-12.0-12.6) H(5F 59.7 -1.0)
先-追-追-好差-先 3,4角ガクッと緩む
3R3歳未1600外 不良 1:36.0
上がり35.4(11.9-11.5-12.0) M(35.7/48.2-47.8/35.4 +0.4)
差-先-追-好差-差 3,4角緩む
5R2歳新馬2000内 不良 2:05.7
上がり35.2(12.2-11.5-11.5) S(65.2-60.5 +4.7)
先-先-先-逃-好差
6R牝2歳新馬1600外 不良 1:37.5
上がり35.0(11.8-11.2-12.0) S(36.5/49.8-47.7/35.0 +2.1)
先-先-差-好差-好差
8R1勝2200内 不良 2:18.0
上がり36.1(12.3-11.8-12.0) (5F 63.0 +0.3)
先-逃-好差(内)-差-追 1角でガクッと緩む テンが速く全体的にはスローペース
9R2勝1000直 不良 56.6(22.4-10.9-23.3 ラスト1F 11.9)
逃-先-好差-差-好差 外目通った馬が上位を占めた
10R2勝2000外ハンデ 不良 2:01.8
上がり36.9(12.0-12.2-12.7) H(60.0-61.8 -1.8)
好差-逃-好差-好差-差 中盤緩む
12R1勝1400内 不良 1:21.5
上がり36.2(11.9-11.7-12.6) H(33.9-11.4-36.2 -2.3)
逃-先-差(内)-追(内)-差(内) 縦長で直線
札幌競馬場・芝コース(Aコース)
開催3週目、Aコース3週目。
洋芝のみ。2コーナー~直線にかけて内側に若干の傷み。
土曜日(8月8日)
全レース良馬場で行われた。
時計は速め~標準。ペースが流れるレースが多かったのもあるが、差しが良く効き、追込も来ていた。
直線が短いので道中動く馬がいることもあるが、そうなると最後までスタミナが持たない感じはした。
有利な脚質(ポジション):なし
不利な脚質(ポジション):追込(やや不利・ペースが速くなれば)
(メモ)
2R2歳未1800 1:50.1
上がり36.8(12.0-12.2-12.6) M(5F 61.3 +0.1)
先-先-逃-先-追
4R牝3歳未1500 1:29.0
上がり36.1(11.9-11.7-12.5) H~M(3.5F 41.0 -0.5)
追-追-先-好差-差(内) 横広がり直線 差し優勢
5R2歳新馬1200 1:09.9
上がり35.2(11.4-11.5-12.3) H(34.7-35.2 -0.5)
逃-先-好差-好差-追 縦長で直線
6R3歳未2000 2:01.9
上がり37.1(11.9-12.6-12.6) H(60.6-61.3 -0.7)
差-差-差(内)-差-差 2角~向正面やや緩む 緩んだ所で動く馬がいて先行馬には苦しい展開 固まり直線 差し馬が上位を占めた
9R1勝1800 1:47.5
上がり35.9(12.0-11.8-12.1) M(5F 59.6 -0.1)
差-差-差-逃-追 2つの集団に分かれた 後ろの集団の馬が上位
11R OP2600 R 2:37.6
上がり36.1(12.0-11.6-12.5)
好差-差-先マクリ-好差-追 序盤S 1角からペースが流れ、残5Fから一気にペースアップ
12R牝1勝1500 1:28.0
上がり35.0(12.0-11.4-11.6) M(3.5F 41.2 +0.1)
好差-差-差-先-追 縦長の隊列 先団固まり直線
日曜日(8月9日)
1日を通して、南からの風(直線で追い風)がやや強く吹いていた模様。
全レース良馬場で行われた。
時計は速め~標準。ペースが極端に速くなるレースがなかったが、そうなればレコードに近い時計が出そうな雰囲気はあり、土曜日よりもスピード感があった。
差しは効かなくはないが、少し前が止まりづらくなった印象。
風の影響もあったかもしれないが、馬場が軽くなった分、内有利に。同時に瞬発力も活きるようになり、末脚にキレがある馬の差し込みも見受けられた。
有利な脚質(ポジション):逃げ・先行(やや有利)
不利な脚質(ポジション):追込
(メモ)
1R牝2歳未1200 1:09.4
上がり35.3(11.6-11.7-12.0) H(34.1-35.3 -1.2)
先-逃-好差-先-追 縦長で直線
4R3歳未1200 1:08.7
上がり34.7(11.5-11.5-11.7) H(34.0-34.7 -0.7)
先-差(内)-好差(内)-先-逃
5R2歳新馬1800 1:51.3
上がり34.4(11.8-11.2-11.4) S(5F 64.6 +2.8)
好差-先-先-先-好差
6R3歳未2600 2:42.1
上がり35.5(11.7-11.7-12.1) S
好差-先-差押上-差押上-差 残5Fから徐々にペースアップ
8R1勝2000 2:00.8
上がり35.3(11.8-11.6-11.9) S(61.9-58.9 +3.0)
先-好差-先-逃-追 残5Fからスパート
9R2勝1800 1:47.8
上がり34.8(11.9-11.3-11.6) S(5F 60.8 +0.9)
先-追-好差-好差-差(内)
10R2勝1200 1:09.0
上がり33.9(11.4-10.9-11.6) S(35.1-33.9 +1.2)
好差(内)-先-逃-先-差 先団固まり直線
12R1勝1200 1:08.9
上がり34.8(11.4-11.5-11.9) H(34.1-34.8 -0.7)
先-差-好差(内)-好差(内)-先 先団固まり直線
来週に向けて
新潟は、土日ともに道悪でレースが行われ、馬場の内側の傷みが進んだ。水分を含んだ馬場で持久力も必要だった。
札幌は、日曜日には馬場が乾いたからか、馬場が軽くなり少し先行有利・内有利に。直線追い風の影響もあったのかもしれない。
▼先週の馬場傾向はこちらの記事に書いています。
▼詳しい情報はJRA等のHPをご覧ください。