この記事では、2020年7月18日・19日の
- 阪神競馬場(7/19 中京記念)
- 福島競馬場
- 函館競馬場(7/18 函館2歳S、7/19 函館記念)
の芝レースの馬場傾向を分析しています。
最後に、まとめとして来週に向けて注目すべき点を書いています。
阪神競馬場・芝コース(Bコース)
開催7週目(最終週)、Bコース4週目。Aコース時より直線部分で3m、コーナー部分で4m、内柵が外に移動している。
コース全体の内側を中心に傷みが広がっている。
土曜日(7月18日)
全レース良馬場で行われた。
時計は標準~掛かり気味。2勝クラスまでが行われ、持久力が必要な馬場。
内回りは、後方からの追込は苦しいが、差しは効く。差し勢は直線を向く時には前との差をつめておきたい。
外回りは、1勝クラスの1レースのみだったが、ペースは速くないのに差し優勢になった。
コース全体の内側を中心に傷みがあり、良馬場でも馬場が掘れ、レースの度に掘れる度合は大きくなった。直線、内を避けて通ってはいなかったが外を通った方がいい感じはした。
内回りは直線が短いので内でも粘りこめていたのかもしれないが、外回りは外が伸びる馬場な雰囲気があった。
有利になる脚質(ポジション):なし
不利になる脚質(ポジション):追込(内回り)
(メモ)
4R3歳未2200内 2:16.0 上がり37.7(12.4-12.4-12.9) H(5F 59.4 -2.4)前半隊列縦長 向正面でペースがガクッと落ち馬群が凝縮 中団より後ろにいた馬が上位
5R2歳新馬1400内 1:24.6 上がり37.1(12.2-12.4-12.5) H(35.1-12.4-37.1 -2.0)1,2着差し、4着追込 やや外伸び?
6R牝2歳新馬1200内 1:11.7 上がり36.2(11.7-11.9-12.6) H(35.5-36.2 -0.7)縦長で直線 2,3着差し
9R2勝1400内 1:22.6 上がり36.2(11.8-12.1-12.3) H(34.8-11.6-36.2 -1.4)先団固まり直線 4着差し
10R2勝2000内 2:01.6 上がり38.0(12.4-12.7-12.9) H(58.7-62.9 -4.2)1,5着差し
12R1勝1600外 1:35.0 上がり35.0(11.6-11.6-11.8) S~M(35.7/47.9-47.1/35.0 +0.8)3,4角やや緩む 固まり直線 1,3,5着差し、2着追込 差し優勢
日曜日(7月19日) 中京記念
全レース良馬場で行われた。
時計は標準~掛かり気味。持久力が必要な馬場。ハイペースのレースが多く差し馬の活躍が目立った。直線は内を避けて通った方がよく外を通った方がいいので、特に外回りは差し優勢な印象。
コース全体の内側を中心に傷みがあり、良馬場でも馬場が掘れる。内回りは、1コーナー入口と、向正面から直線半ばにかけて掘れる。外回りは、3・4コーナーの入口、直線の内回りとの合流点を中心に掘れる。掘れる部分は避けて通った方がよく、直線は外を通った方が良い。
有利になる脚質(ポジション):差し(外回り)
不利になる脚質(ポジション):なし
(メモ)
2R2歳未1400内 1:22.3 上がり36.3(12.0-11.6-12.7) H(34.4-11.6-36.3 -1.9)前が中団を離して直線 3,5着差し
5R2歳新馬2000内 2:04.1 上がり35.8(11.8-12.0-12.0) S(62.5-61.6 +0.9)前が中団を離して直線
6R3歳未1600外 1:35.1 上がり36.2(12.1-11.7-12.4) H(35.1/47.0-48.1/36.2 -1.1)横広がり直線 2,3(内),4着差し、5着追込
8R1勝2200内 2:14.0 上がり38.2(12.5-12.6-13.1) H(5F 59.0 -1.9)1,3着差し、2着追込
10R3勝1400内 1:22.0 上がり35.5(11.9-11.9-11.7) H(34.6-11.9-35.5 -0.9)固まり直線 1~4着差し
11RG3・1600ハンデ外 1:32.7 上がり35.2(11.3-11.4-12.5) H(34.0/45.8-46.9/35.2 -1.1)縦長の隊列から固まって直線 1,3~5着差し、2着追込
福島競馬場・芝コース(Bコース)
開催3週目(最終週)、Bコース1週目。Aコース時より2m(3,4コーナーは2.5m)内柵が外に移動し傷んだ箇所は減ったが、まだ残っている。
土曜日(7月18日)
全レース稍重馬場で行われた。
時計はかかり気味。持久力が必要な差しも効く馬場で、中距離では差し馬の活躍が目立った。
コース全体の内側を中心に傷みがあり、どこを通っても馬場が掘れ、後半のレースになるにつれ内を避けて通るようになった。内から伸びてくる馬もいたが、外を通った方が良さそう。
馬場の傷んだ内を通ってスタミナを削られながらも距離ロスなく回ってくるのか、馬場が比較的綺麗な外を通って距離をロスしながらもスタミナを温存するのか、のせめぎ合い。
脚質(ポジション)による有利不利:なし
(メモ)
5R2歳新馬1800 稍重 1:53.2 上がり36.1(11.9-12.1-12.1) S(5F 65.3 +2.4)マクリでペースアップ,4Fスパ 縦長で直線
7R3歳未1200 稍重 1:10.4 上がり36.1(11.9-11.9-12.3) H(34.3-36.1 -1.8)
9R1勝2000 稍重 2:02.9 上がり37.1(12.2-12.4-12.5) M(61.8-61.1 +0.7)向正面でガクッと緩む,マクリで3角手前からペースアップ 残4F目11.6 先団横広がり直線 1,2(内),3着差し
10R2勝1200 稍重 1:09.0 上がり35.0(11.6-11.4-12.0) H(34.0-35.0 -1.0)4,5着差し
11R3勝2000ハンデ 稍重 2:01.8 上がり36.5(12.1-12.0-12.4) H(60.4-61.4 -1.0)向正面でガクッと緩む 1着差し(内)、2,5着追込
日曜日(7月19日)
全レース良馬場で行われた。
時計は標準的。 ペースが流れれば差しが効く。馬場の傷んだ内を通るとスタミナを消耗してしまうのも差しが活躍した要因か。
コース全体内側を中心に少し掘れる。内を通っても走れている馬もいたが、基本的には内を避けて走った方がよかった。
有利になる脚質(ポジション):差し(やや有利)
不利になる脚質(ポジション):なし
(メモ)
1R2歳未1200 1:10.2 上がり35.5(11.9-11.7-11.9) H(34.7-35.5 -0.8)縦長で直線 4着差し
2R2歳未1800 1:50.9 上がり37.2(12.3-12.3-12.6) M(5F 61.6 ±0)2角ガクッと緩む 2つの集団に分かれて直線 4,5着差し
4R3歳未2000 2:02.3 上がり36.4(11.9-12.1-12.4) S(61.8-60.5 +1.3)1,2角ガクッと緩む 道中外を通った馬が上位 2着追込、5着差し
5R牝2歳新馬1800 1:52.1 上がり34.9(11.9-11.3-11.7) S(5F 64.5 +2.2)
6R2歳新馬1200 1:10.9 上がり35.7(11.8-11.8-12.1) H~M(35.2-35.7 -0.5)5着差し
8R1勝1200 1:09.1 上がり35.3(11.8-11.8-11.7) H(33.8-35.3 -1.5)横広がり直線 1着追込(内)、2,4着差し
9R2勝2600ハンデ 2:40.6 上がり37.2(12.3-12.3-12.6) 残5Fまではゆったりしたペース⇒一気にペースアップ 1,2(内)着差し、4,5着追込
11ROP1200 1:08.5 上がり34.7(11.1-11.4-12.2) H(33.8-34.7 -0.9)横広がり直線 2,4着追込、3着差し
函館競馬場・芝コース(Bコース)
開催6週目(最終週)、Bコース2週目。内柵がAコース時より4m外に移動している。
洋芝のみ。金曜日に散水。
土曜日(7月18日) 函館2歳S
全レース良馬場で行われた。1日通して直線では向かい風が吹いていた。
時計は標準的。2歳戦と2勝クラスまでが行われ、持久力も必要な馬場で差しも効く。
コース全体の内側の馬場が若干掘れるが、気にしなくてもいいレベルか。
脚質(ポジション)による有利不利:なし
(メモ)
1R2歳未1800 1:49.8 上がり37.4(12.3-12.3-12.8) H(5F 60.3 -0.7)2角緩む 2,3着差し
4R3歳未1200 1:09.1 上がり35.2(11.7-11.7-11.8) H(33.9-35.2 -1.3)2着以下は前粘って差しも
6R3歳未1800 1:49.5 上がり36.3(11.9-12.0-12.4) M(5F 61.0 +0.2)
8R1勝2600 2:41.7 上がり37.2(12.2-12.6-12.4) 前半スロー,残6Fから流れた 2,4,5着差し
9R1勝1200 1:09.6 上がり35.0(11.7-11.8-11.5) M(34.6-35.0 -0.4)
11R2歳G3・1200 1:09.8 上がり36.3(11.6-11.9-12.8) H(33.5-36.3 -2.8)3着差し、5着追込
12R牝2勝1800 1:47.6 上がり37.1(11.9-12.1-13.1) H(5F 58.9 -0.9)2着差し(内)、5着追込
日曜日(7月19日) 函館記念
全レース良馬場で行われた。
時計は標準的。昨日と同じく、持久力も必要な馬場で差しも効く。
午前中に雨が降ったせいか、昨日より馬場が少し掘れるようになったが、通っても問題ない。
脚質(ポジション)による有利不利:なし
(メモ)
1R2歳未1200 1:10.2 上がり36.1(11.7-11.8-12.6) H(34.1-36.1 -2.0)2着差し
5R2歳新馬1800 1:51.0 上がり36.0(12.1-11.8-12.1) S(5F 62.8 +1.1)5Fスパ
6R3歳未2600 2:42.8 上がり37.1(12.2-12.4-12.5) スロー⇒5Fスパ 4着差し
8R1勝1800 1:49.6 上がり37.2(12.0-12.5-12.7) M(5F 60.6 -0.3)固まり直線 3着差し
9R1勝1200 1:09.8 上がり36.1(11.4-11.9-12.8) H(33.7-36.1 -2.4)4着差し、5着追込
11RG3・2000ハンデ 1:59.7 上がり37.1(12.1-12.4-12.6) H(58.8-60.9 -2.1)1着差し、2,5着追込(内)
12R2勝1200 1:09.5 上がり35.8(11.8-11.9-12.1) H(33.7-35.8 -2.1)2着追込、3,5着差し
来週に向けて
今週で阪神・福島・函館での開催は終わり、来週からは新潟と札幌での開催に変わります。気持ちを新たに的中に向けて予想していきたいです。
▼先週の馬場傾向はこちらの記事に書いています
▼詳しい情報はJRA等のHPをご覧ください。