この記事では、2020年10月17,18日の
- 東京競馬場(10/17 府中牝馬S)
- 京都競馬場(10/18 秋華賞)
- 新潟競馬場
の芝レースの馬場傾向を分析しています。
最後に、まとめとして来週に向けて注目すべき点を書いています。
東京競馬場・芝コース(Aコース)
- クッション値:8.9(+1.1) 標準
- 含水率:ゴール前 13.3(-6.4)、4コーナー 14.6(-4.4) 良
開催2週目、Aコース2週目。
土曜日(10月17日) 府中牝馬S
- クッション値:8.9(±0) 標準
- 含水率:ゴール前 14.3(+1.0)、4コーナー 14.2(-0.4) 良
1日雨が降り続き、3Rまでが稍重馬場、5R以降が重馬場で行われた。
最終的には時計がかかる馬場状態になった。雨で重くなった馬場の影響で持久力が必要な馬場で差しも利く。道中はできるだけスタミナの消耗を少なくしたい。
だんだんと馬場が緩くなり、4角が少し掘れ、3角・直線が掘れるようになった。馬場の内側を通っても全くダメという訳ではないが、内を避けて走った方がベターな印象を受けた。
(メモ)
2R 牝2歳未 1600 稍重 1:35.9
ミドルペース(35.5/48.1-47.8/35.3 +0.3) 上がり 35.3(11.6-11.5-12.2)
差-先-差(内)-逃-先 3,4角緩む
3R 2歳未 1800 稍重 1:50.0
スローペース(5F 61.7 +0.6) 上がり 35.2(11.7-11.3-12.2)
好差(内)-差-先-差(内)-逃
5R 2歳新馬 1600 重 1:39.2
スローペース(38.1/51.6-47.6/34.3 +4.0) 上がり 34.3(11.5-11.3-11.5)
先-先-差3,4角押上-差-先
8R 2勝 2400m 重 2:29.0
スローペース(5F 63.2 +1.1) 上がり 36.2(11.8-12.0-12.4)
好差-好差 4角押上-好差(内)-差-先 残6Fからペースが上がったが4角で緩んだ 一団で直線
10R 3勝 1400 重 1:23.1
ハイペース(35.1-11.9-36.1 -1.0) 上がり 36.1(11.2-12.0-12.9)
追-好差-先-追-差
11R 牝G2 1800 重 1:48.5
ハイペース(5F 59.6 -0.7) 上がり 36.2(11.8-11.9-12.5)
好差-差-差(内)-逃-先 序盤先頭が1秒程離す展開 3,4角緩む 2番手はミドル,3番手以下はスロー
日曜日(10月18日)
- クッション値:8.2(-0.7) 標準
- 含水率:ゴール前 18.5(+4.2)、4コーナー 18.2(+4.0) 重
4Rまでが重馬場、5R以降が稍重馬場で行われた。
最終的には、時計は標準~かかり気味になった。ペースが流れれば持久力が必要な馬場。差しも利く。
だんだんと馬場が乾き、3コーナーと直線が少し掘れる程度まで回復した。
直線内を避けて走っていた影響で馬場の傷みが進み、掘れる箇所ができた。そこより内か外のどちらかが伸びる箇所。
(メモ)
1R 2歳未 1400 重 1:23.1
スローペース(35.7-12.4-35.0 +0.7) 上がり 35.0(11.4-11.5-12.1)
先-----差-差3角押上-逃-好差 一団で直線
2R 2歳未 2000 重 2:02.6
ハイペース(60.5-62.1 -1.6) 上がり 36.6(11.6-12.3-12.7)
差-好差-先-先-逃 3,4角緩む
4R 牝2歳新馬 1400 重 1:23.6
スローペース(36.8-12.1-34.7 +2.1) 上がり 34.7(11.3-11.6-11.8)
好差-逃-先-差(内)-先 先団一団で直線
5R 2歳新馬 1800 稍重 1:52.4
スローペース(5F 65.4 +3.0) 上がり 34.1(11.7-11.2-11.2)
先-好差-逃-好差---差
7R 1勝 2400 稍重 2:27.5
ミドルペース(5F 60.9 -0.6) 上がり 36.0(11.7-11.9-12.4)
逃-先-差(内)-好差(内)-先 前3頭が後続をやや離す展開 4番手は5F を62.3ぐらい(スロー)で通過 向正面でペースが落ちる 直線入口でリードがなくなる
11R OP 2000 稍重 1:59.5
ハイペース(59.1-60.4 -1.3) 上がり 35.7(11.6-11.5-12.6)
先-逃---差(内)-好差-好差 2つの集団に分かれ,2秒離れた 3角でペースが落ち着く 直線入口でリードなくなる
12R 2勝 1600 ハンデ 稍重 1:34.6
ハイ ペース(34.2/46.6-48.0/35.4 -1.4) 上がり 35.4(11.6-11.9-11.9)
好差-追-追-差-先 前2頭が飛ばす展開,3番手は3Fを35.2ぐらい(ミドル)で通過 3,4角緩む
京都競馬場・芝コース(Aコース)
- クッション値:8.9(-0.5) 標準
- 含水率:ゴール前 10.6(-1.9)、4コーナー 10.0(-2.9) 良
開催2週目、Aコース2週目。
土曜日(10月17日)
- クッション値:8.0(-0.9) やや軟らかめ
- 含水率:ゴール前 11.7(+1.1)、4コーナー 10.8(+0.8) 稍重
- ※1 共に当日朝、レース前の時点 ※2 増減の数値は前日比
夜中から雨が降り続き、3Rまでが稍重馬場、5R以降が重馬場で行われた。
2勝クラスまでが行われ、時計がかかる馬場状態。持久力が必要な馬場で、差しも利く。
馬場が悪化するにつれ、コース全体的に馬場の内側を避ける傾向にあった。直線も馬場の綺麗な外が伸びる馬場。
内回りは、 向正面・直線が少し掘れ、3・4角が掘れる。外回りは、全体的に少し掘れる。
(メモ)
2R 牝2歳未 1600内 稍重 1:37.1
ハイペース(34.9/47.6-49.5/37.2 -1.9) 上がり 37.2(12.4-12.2-12.6)
好差 4角押上-好差(内)-好差(内)-先-差 3角でペース落ちる
3R 2歳未 2000内 稍重 2:03.9
ハイペース(60.5-63.4 -2.9) 上がり 37.5(12.9-12.1-12.5)
追3,4角押上-先---先-好差(内)---差 3角でペース落ちる
5R 2歳新馬 1800外 重 1:51.3
スローペース(5F 63.6 +1.8) 上がり 35.6(12.0-11.6-12.0)
好差-先---先-先-逃 残4Fからペースが流れた 縦長で直線
8R 牝2勝 1800外 重 1:49.2
スローペース(5F 61.4 +0.7) 上がり 35.6(12.4-11.3-11.9)
差-好差-好差---好差(内)-先 横に広がり直線
9R 2歳1勝 2000内 重 2:04.6
スローペース(64.3-60.3 +4.0) 上がり 35.2(12.0-11.3-11.9)
先-先---先---好差-逃 残4Fからペースが流れた ほぼ一団で直線 出走5頭
10R 2勝 1800外 重 1:49.7
スローペース(5F 61.9 +1.0) 上がり 35.2(11.9-11.3-12.0)
好差-差-差(内)-先-差
12R 2勝 1400外 重 1:23.5
ミドルペース(35.7-11.9-35.9 -0.2) 上がり 35.9(11.7-12.2-12.0)
差-好差-差(内)-追-先
日曜日(10月18日) 秋華賞
- クッション値:8.2(+0.2) 標準
- 含水率:ゴール前 13.1(+1.4)、4コーナー 11.8(+1.0) 重
4Rまでが重馬場、5R以降が稍重馬場で行われた。
時計は最終的にはかかり気味~標準になった。昨日より時計はかからなくなったが、持久力が必要な馬場は継続。差しも利く。
内側の馬場を通っても伸びてくる馬もいたが、ペースが速くなったりすると外を通った馬が優勢な感じだった。
馬場の傷み具合について。内回り・外回りともにだんだんと馬場が乾いていった。
内回りは、前半のレースでは全体的に掘れる馬場だったが、秋華賞までには3,4角が掘れ、それ以外の箇所はほとんど掘れなくなった。
外回りは、全体的に少し掘れる傾向が続いた。
(メモ)
1R 2歳未 1200内 重 1:11.1
ハイペース(34.9-36.2 -1.3) 上がり 36.2(11.8-11.8-12.6)
好差(内)-先-先-差(内)-好差
2R 2歳未 1800外 重 1:49.6
スローペース(5F 61.3 +0.4) 上がり 35.9(12.0-12.0-11.9)
好差4角押上(内)---好差-好差---好差-先 中盤緩む 横に広がり直線
4R 2歳新馬 1400内 重 1:23.5
ハイペース(35.3-11.9-36.3 -1.0) 上がり 36.3(11.9-12.0-12.4)
差-逃---先-差-好差
5R 2歳新馬 2000内 稍重 2:05.8
スローペース(64.6-61.2 +3.4) 上がり 35.6(12.0-11.7-11.9)
差-先-差4角マクリ---好差---差(内) 向正面動く馬,4角マクリ
7R 1勝 2000内 稍重 2:01.4
ハイペース(59.7-61.7 -2.0) 上がり 36.8(12.2-12.4-12.2)
好差(内)-差-好差---逃-好差 向正面でややペースが落ちる
9R 2歳OP 1400外 稍重 1:22.8
ハイ~ミドルペース(35.2-11.7-35.9 -0.7) 上がり 35.9(11.6-11.9-12.4)
好差-逃-好差-差-----好差(内) 前2頭が後続を少し離す展開,3番手以下はスロー~ミドル
10R 3勝 1800外 ハンデ 稍重 1:46.3
ミドルペース(5F 59.6 +0.5) 上がり 35.0(11.6-11.4-12.0)
逃-追3,4角押上-追---先-好差
11R 牝3歳G1 2000内 稍重 2:00.6
ハイペース(59.4-61.2 -1.8) 上がり 36.4(12.4-11.9-12.1)
差向正面押上-差-追4角押上-追4角押上---差 向正面でペースが落ち着く 横に広がり直線 差し・追込優勢
新潟競馬場・芝コース(Aコース)
- クッション値:9.4(-0.3) 標準
- 含水率:ゴール前 13.4(+1.9)、4コーナー 12.0(+0.2) 良
開催2週目、Aコース2週目。
野芝のみ。
土曜日(10月17日)
- クッション値:9.6(+0.2) 標準
- 含水率:ゴール前 10.9(-2.5)、4コーナー 11.7(-0.3) 良
全レース良馬場で行われた。
時計は標準~やや速い。ある程度の持久力が必要な馬場で、差しも利く。
外回りの直線は、馬場の内側でも悪くないが、外の方がベターになったように感じた。レースで使われて傷んだ?
内回り(1レースのみ)は、向正面~3角にかけて掘れ、4角~直線にかけては少し掘れる。
外回りは、3,4角が掘れ、直線は少し掘れる。
(メモ)
5R 2歳新馬 1400内 1:23.5
ハイペース(34.9-12.3-36.3 -1.4) 上がり 36.3(12.1-12.0-12.2)
差4角押上-先-先-追-逃 3角でペースが落ちる 一団で直線
8R 牝1勝 1800外 1:47.9
スロー~ミドルペース(5F 60.6 +0.7) 上がり 35.2(11.2-11.1-12.9)
先-逃-先-追-差
10R 1勝 1800外 1:47.4
スロー~ミドルペース(5F 60.3 +0.6) 上がり 35.0(11.3-11.2-12.5)
好差-先-好差(内)-差-差(内)
11R 2勝 1000直 55.5
レースラップ(22.4-10.6-22.5 ラスト1F 12.0)
逃-差-差-先-差
12R 1勝 1600外 1:35.4
スローペース(36.7/49.6-45.8/33.9 +3.8) 上がり 33.9(10.9-10.8-12.2)
好差-好差-追-逃-差 残4Fからペースが流れた
日曜日(10月18日)
- クッション値:9.3(-0.3) 標準
- 含水率:ゴール前 12.6(+1.7)、4コーナー 11.8(+0.1) 良
全レース良馬場で行われた。
時計は標準~やや速い。ある程度持久力が必要な馬場で、差しも利く。
内回りは、ペースが速くならない限りはやや先行有利か。
外回りは、ペースが遅くても十分に差しが利く。
内回りは、3コーナー手前~直線が少し掘れる。
外回りは、3,4コーナーが少し掘れ、向正面と直線の傷んだ内側の馬場を避ける傾向にあった。
(メモ)
2R 2歳未 1200内 1:09.6
ハイペース(33.7-35.9 -2.2) 上がり 35.9(11.6-11.9-12.4)
差3,4角押上-逃-差-好差-差
3R 2歳未 1600外 1:35.3
スローペース(35.7/48.3-47.0/34.9 +1.3) 上がり 34.9(11.3-11.0-12.6)
追-先-逃-先-好差
6R 1勝 2000外 見習騎手 1:59.6
ミドルペース(59.9-59.7 +0.2) 上がり 35.1(11.6-11.2-12.3)
差---差-好差-差-追 中盤緩む
10R 1勝 1000直 55.1
レースラップ(22.2-10.7-22.2 ラスト1F 11.6)
逃-差-先-追-好差
11R OP 1400内 ハンデ 1:20.9
ミドルペース(34.2-12.0-34.7 上がり 34.7(11.9-11.1-11.7)
先-逃-好差-好差-追4角押上 3,4角やや緩む 一団で直線
来週に向けて
東京は、2日間とも道悪でレースが行われた。3コーナーと直線の一部が傷んでいる。
京都は、2日間とも道悪でレースが行われた。馬場が悪くなるにつれ、直線は外が伸びる傾向になる。
新潟は、ある程度持久力が必要な馬場で、差しも利く。
内回りは、ペースが速くならない限りはやや先行有利か。
外回りは、ペースが遅くても十分に差しが利く。
▼先週の馬場傾向はこちらの記事に書いています。
▼詳しい情報はJRA等のHPをご覧ください。