目黒記念が2020年6月2日に行われ、1番人気のキングオブコージが優勝しました。
4連勝で重賞制覇。このまま中距離路線なのか、はたまた長距離にも挑戦するのか、短距離で強かったロードカナロア産駒でこういう馬が出るのは興味深いです。今後の動向に注目したいです。
この記事は、目黒記念の回顧で、
- レース展開
- 各馬の勝因・敗因
について考察しています。
G2 目黒記念を振り返る
東京競馬場 Cコース 2500m ハンデ戦
レース展開
【馬場】良
【勝ち時計】2:29.6
【ペース】ミドル 上がり3F 35.9(12.0-11.8-12.1)
緩まずにペースが流れ、向正面に入ってから11秒台のラップもありタフなペース。
差し馬優勢の展開になった。
▼当日の馬場傾向はこちらの記事に書いています。
各馬のレース内容考察(勝因・敗因は?)
1着 キングオブコージ 牡4 横山典騎手 54.0kg
ゲート内でのテンション高い。少しジャンプするようにスタートし後方のポジション。
直線、反応良く加速、良い脚を長く持続させた。
2着 アイスバブル 牡5 レーン騎手 55.0kg
ゲート内での落ち着きがややない。促して中団前のポジションへ。
直線、進路が狭かったこともあってか加速までに時間が掛かったが、良く伸びた。
3着 ステイフーリッシュ 牡5 坂井騎手 57.5kg
促して好位のポジションへ。終始やや促しながらの追走。
直線、進路ができるまでに少し時間が掛かったが、ジリジリ伸びて差を詰めた。
瞬発力がないため、スムースに加速できなかったのは痛かった。トップハンデの57.5kgを背負って良く頑張った。
4着 ノーブルマーズ 牡7 高倉騎手 56.0kg
好スタート。ダッシュは遅く、好位のポジション。
直線、狭いところに入り挟まれるシーンもあったが、ジリジリ伸びた。残り100mで失速。
5着 ゴールドギア 牡5 三浦騎手 53.0kg
出遅れ。後方のポジション。
内柵沿いをロスなく回ってきた。
直線、進路がなかなかできなかったがじわじわと差を詰めてきた。スムースならもう少し上位もあったか。
6着 オセアグレイト 牡4 ルメール騎手 55.0kg
促したがダッシュは速くない。じわじわとポジションを上げ好位へ。
直線、伸びてきたが、残り200mぐらいから脚が鈍りだした。
距離もペースも問題ないと思うが、伸びきれなかった。今後の成長に期待。
7着 メートルダール 牡7 浜中騎手 56.0kg
後方のポジション。
1,2コーナー逆手前な部分があった。
直線、じりじりと伸びた。
8着 サトノクロニクル 牡6 武藤騎手 56.0kg
中団前のポジション。
3コーナーあたりから手応えが悪化、ムチが入り始めた。
直線、ジリジリと伸びていたが、残り200mぐらいから失速し始めた。
9着 ボスジラ 牡4 武豊騎手 54.0kg
ゲート内で暴れる感じで駐立が悪い。出負けて後方のポジション。
直線で外に出し、じりじり伸びたが上位までは来られなかった。
瞬発力がないこの馬には馬場が速かったか。
10着 ウラヌスチャーム 牝5 松山騎手 54.0kg
後方のポジション。
4コーナーから手応えよく回って来られず、直線もふわふわしている感じでじりじりとしか伸びなかった。
11着 アフリカンゴールド せん5 福永騎手 55.0kg
中団のポジション。
4コーナーで外を回して勢いをつけて回って来た。
直線、良い感じで順位を上げてきたが残り300mぐらいで脚が鈍った。
13着 ミライヘノツバサ 牡7 木幡巧騎手 56.0kg
中団のポジション。
直線、この馬なりに脚は使ったが、最後は進路が狭くなりブレーキ。
進路が狭くなる不利があったし、時計が掛かった方が力を発揮できるこの馬にとって馬場も速かった。
14着 ミュゼエイリアン せん8 横山和騎手 54.0kg
促して前へ。前半、行きっぷり良すぎるが折り合ってはいた。
直線、残り200mあたりまで進路ができず。進路ができてから脚は使っていた。
最後伸びていたので、脚はまだ残っていたという事。最近は1600mぐらいの距離を使われていたが、中距離でも戦えるスタミナがあることを示したと思う。
折り合い面を考えると2000mぐらいの距離で、OPクラスならまだ頑張れそう。
15着 タイセイトレイル 牡5 M.デムーロ騎手 55.0kg
スタートダッシュがつかず後方のポジション。
3コーナーでポジションを上げようとしたが、内の馬から外に押されスピードに乗れず。
直線、騎手は無理して走らせなかった。
18着 ニシノデイジー 牡4 田辺騎手 56.0kg
ゲートに最後に入って待つ時間は少なかったのに、ゲートにもたれる感じで出遅れ。促すと掛かり気味に前へ。前半、掛かり気味だった。
前半力んだ分、直線では余力が残っていなかった。
まとめ
3勝クラスを勝ったばかりの馬が1着と5着に入り、メンバーレベル的には疑問がつきます。相手が強くなった時にどうなるかでしょう。
1着キングオブコージは、どこまで連勝を伸ばせるか、G1でも戦えるのか注目です。
3着ステイフーリッシュは、トップハンデを背負って好走。力のあるところを示しました。
9着ボスジラと13着ミライヘノツバサは、速い馬場に苦戦した印象です。もう少し時計が掛かる馬場になればパフォーマンスを上げられると思います。
14着ミュゼエイリアンは、最近まで1600mを使っていた馬にしては最後まで頑張っていました。2000mぐらいの距離でOPクラスなら戦えると思います。
▼詳しい情報はJRAのHPをご覧ください。