皐月賞が2020年4月19日に行われ、1番人気のコントレイルが優勝しました。
4連勝、無敗で皐月賞を制しました。無敗で皐月賞を制したのはお父さんのディープインパクトと同じです。期待せずにはいられません。今後に注目したいです。
この記事は、皐月賞の回顧で、
- レース展開
- 各馬の勝因・敗因
- ダービーに向けて
について考察しています。
サトノフラッグの敗因は各馬の考察のところに書いています。そこだけ見たい方は飛ばして読んでください。
G1 皐月賞を振り返る
中山競馬場 Bコース 2000m 内回り 3歳
▼皐月賞の予想記事はこちら
▼最終予想
◎サトノフラッグ
— ヤンフェ@競馬を推理する (@yanfevreee) 2020年4月19日
〇コントレイル
▲ダーリントンホール
☆サリオス
△クリスタルブラック、ビターエンダー、ブラックホール
マイラプソディ、レクセランス
この馬場なら能力のある馬なら力は発揮できるかな?
前走でファンになったのとルメール騎手なのでサトノに◎😃#皐月賞 #おうち競馬
レース展開
【馬場】稍重
【ペース】ハイ(逃げ馬)
2番手以降は2コーナーでペースが落ち、逃げ馬とは5,6馬身差が開いた。前半1000mは逃げ馬はハイペース、2番手以降はミドルペース。
3コーナー手前でペースが落ちて馬群が凝縮すると逃げ馬はペースを上げる。残り4Fのロングスパート戦になった。
稍重でパワーが必要な馬場で、タフな流れ。どのポジションにいてもスタミナ・持久力がないと走り切れなかった。
▼当日の馬場傾向はこちらの記事に書いています。
各馬のレース内容考察(勝因・敗因は?)
1着 〇コントレイル 福永騎手
あまり促さず後方のポジションになった。
1コーナーで内に押し込められるシーン。折り合いはついていた。
3コーナーで外に出し、大外を回っても尚、手応え良く捲ってきた。
直線でもさらにギアを上げ、2着馬をねじ伏せるように差し切った。
4コーナーを上がってくる脚は圧巻で、通ったコースを考えれば完勝。
ダービーでもスムースに走れれば大本命なのは間違いない。
2着 ☆サリオス レーン騎手
促さずとも前に行けた。そのスピードがありつつも折り合いはすぐについた。
4コーナーで馬場の悪い内を通ったが手応え良く回って来られた。
直線では反応良く伸びたが、勝ち馬にねじ伏せられてしまった。それでも3着以下には3馬身以上の差をつけていてこの馬も強い。
心配していた小回りコースでのコーナリングも上手にこなし、少し緩い馬場もクリア。初めてのことでもしっかりこなすあたりは能力が高い証拠だと思う。
瞬発力ではコントレイルの方が上な印象で、先に動けなかったのは痛かった。早めにリードを広げられていれば結果も違ったかもしれない。ダービーではコントレイルより前につけ、早めに動いて押し切る競馬をしてほしい。折り合い面ではこの馬にアドバンテージがある。
3着 ガロアクリーク ヒューイットソン騎手
中団のポジション。
折り合いもつき、直線でも上位2頭には敵わないまでも良く伸びた。
瞬発力だけの馬ではなく持久力もあることを示したし、能力がある馬なのもわかった。前走が展開に恵まれただけではないことを証明した。
4着 ウインカーネリアン 田辺騎手
ゲートに少しもたれ掛かるようにスタート。促すとスッと前へ。
1,2着馬には離されたが、先行して良く粘った。
G1では厳しいと見ていたが、展開に恵まれたわけではないのに上位に来られたのは能力があったということ。この1か月ぐらいでグンと力をつけたのだろう。
重賞勝ち馬と差のない競馬をしたので、この馬も重賞を勝つ能力がありそう。
5着 ◎サトノフラッグ ルメール騎手
中団のポジション。折り合いはついていた。
4コーナーまで手応え良く回ってきて、あとは直線で伸びるだけだったが伸びなかった。
勝ち馬に前に出られた時に怯んだのか手応えがなくなってしまった。
前走の勝ち方と今回の4コーナーの手応えを見ても能力はあると思うのだが、まだメンタル面で脆いところがあるのかもしれない。
今回は上位2頭には力負けの印象でダービーで逆転できるかと言われると可能性は低いが、乗り方次第では力を発揮してくれるかもしれない。その可能性に期待したい。
6着 ▲ダーリントンホール M.デムーロ騎手
隣の馬が寄ってきて進路をカットされ後方のポジションになってしまった。
序盤は力んでいたが折り合った。
3,4コーナーではかなり外を回った事もあり、手応え良く回って来られず。直線に向く時に内の馬からぶつけられるシーンもあり、勝負所でスムースではなかった。
直線は良く伸びていた。苦しかったのか少し内にもたれていた。
力があることは示したが、スタートの不利が痛かった。
フットワークが大きくあまり器用な脚は使えないのかもしれない。小回りより広いコースの方が合うか。
7着 コルテジア 松山騎手
ゲート内の駐立悪いが好スタート。無理には行かず中団のポジション。
3,4コーナーでふわふわ走っている感じで、他の馬を気にしていた?
直線、馬場の悪い内を通ってもしぶとく走っていた。
現状では外をスムースに回って来られた方がいいのかもしれない。
関東への輸送、距離延長、G1の流れなど様々克服しての7着なので悪くない。重賞を勝つだけの能力は証明できた。
8着 ヴェルトライゼンデ 池添騎手
促して中団前のポジション。ダッシュがつくまで少し時間がかかる。
3コーナーから促す感じになり手応え良く回って来られなかった。
直線、馬場の悪い内を通ったこともあってかそれほど伸びなかった。
直線でもたれる面はみせなかった。
小回りだと勝負所を手応え良く回って来られないので、広いコースの方が合っている印象。掛かる面も見られないので、ダービーの方が条件は良い。
9着 △ブラックホール 石川騎手
促さず後方から。
4コーナーまで流れに乗らず脚を溜めていた。
直線では良く伸びているが、上位に迫るほどの脚ではなかった。
かなり脚を溜めていたのでもっと良い脚を使ってほしかったが、結果的にG1では力が足りなかったか。
10着 ディープボンド 横山典騎手
好スタート。かなり促して前につけた。
直線では一伸びできなかったが、1勝クラスを勝っていない身でよく頑張った。
レース前はスタートダッシュが速い馬だと思っていたが、それは1勝クラスまでの話。G1(OPクラス)になるとそのアドバンテージはなかった。
11着 △レクセランス 北村友騎手
ダッシュがつかず後方から。
4コーナーでついていけない感じになったが、直線ではじりじりと伸びていた。
直線でもたれる面は見せなかった。G1で戦うには力が足りなかったか。
12着 アメリカンシード 丸山騎手
促すも行けず後方から。
1コーナーで手綱を引くと頭を上げるシーン。
4コーナーでノメっていてついていけなくなったが、直線ではジリジリと伸びていた。
13着 △マイラプソディ 武豊騎手
少し躓きスタートが決まらなかった。後方のポジション。
3コーナー手前から動いていったが、勝ち馬に捲られた時に抵抗できず苦しくなった。
力を出し切れない競馬が続いている。立て直しが必要に思える。
14着 △ビターエンダー 津村騎手
結構促して前につけた。大外枠だったのもあり脚をつかった。
4コーナーでのめっていて直線では厳しかった。
前走濡れた馬場をこなしていて今回も雨は歓迎だと思っていたが、余力がなかったのか4コーナーで馬場を苦にしていた。
タフな流れを走り切るにはもう少し力をつけたいか。
15着 ラインベック 岩田康騎手
好スタート。キメラヴェリテを先に行かせ、促し好位のポジションへ。
向正面でじわっとポジションを上げる。
4コーナーではいいポジションにいたが、外から捲られたときに抵抗できず後退。
直線ではノメっていた。
16着 △クリスタルブラック 吉田豊騎手
ゲート内でバタバタして出負け。促さず後方から。
3コーナーで少しノメっていた。
直線で伸びがなかった。
厳しい競馬を初めて経験。人気になっていたが、G1で戦うにはまだ力が足りなかった。
17着 キメラヴェリテ 藤岡康騎手
ゲートに少しもたれ掛かっていた。出ムチを入れたが、1コーナーを過ぎるまでハナを取り切れなかった。
向正面でペースを落とし息を入れたが、直線では余力がなく後退していった。
スタートダッシュがそこまで速くないので、ハナを取らないと力を出し切れない現状では芝のレースは厳しい感じがする。
まとめ (ダービーに向けて)
上の着順には重賞勝ち馬が来ていて、能力がそのまま出るレースだったと思います。
ただ、1,2着馬は力が上だった印象で、3着以下の馬が逆転するのは難しい感じがします。
最終的にはダービートライアルが終わってから考えますが、
- コントレイル
- サリオス
は本命候補です。
相手として押さえておきたいのは、
- ダーリントンホール
- ヴェルトライゼンデ
かなと思います。
2頭とも小回りよりは広いコース向きな印象です。前者は不利もあったので人気を落とすようなら狙い目ではないかなと思います。
▼詳しい情報はJRAのHPをご覧ください。