大阪杯が明日4月5日(日曜日)に行われます。
JRAの職員の方がコロナウイルスに感染されたことで、来週以降の競馬の開催がなくなる可能性も出てきました。今週は開催されるので、いつも以上に競馬を楽しみたいなと思います。
この記事では、
- コースの特徴
- 大阪杯に出走する馬の特徴
- レース展開
を考えていきます。
G1 大阪杯
阪神競馬場(Bコース) 芝2000m 内回り 定量
コースの特徴
1コーナーまでの距離は300m強でそこまで長くないが、スタートしてすぐに上り坂があるので、ある程度のペースで行きたい馬がいなければペースは落ち着きやすい。
3コーナー(残り800m)から直線半ばにかけて下りが続くため、ここからペースがあがりやすい。ロングスパートになり、直線の最後には上り坂があるため瞬発力だけでは乗り切れない。
直線は約360mと長くないので、差し馬は前を射程圏にいれておかないと届かない。
前哨戦・ステップレース
◆京都記念
1着 クロノジェネシス
3着 ステイフーリッシュ
時計の掛かる馬場でスタミナと道悪適正が問われるレース。クロノジェネシスの強さが目立ちました。
▼京都記念の詳しいレース回顧はこちらの記事に書いています
◆小倉大賞典
1着 カデナ
3着 ジナンボー
時計が掛かる馬場、ミドルペースで差し馬有利の展開。
カデナは上手くいった感はありましたが最後の脚は目立ちました。
ジナンボーは先行して展開不利の中よく粘りました。
◆中山記念
1着 ダノンキングリー
2着 ラッキーライラック
先行有利の展開。各馬、次を見越しての仕上げだった印象で、レースを1回使っての上積みをどう考えるかです。
▼中山記念の詳しいレース回顧はこちらの記事に書いています
◆金鯱賞
2着 サトノソルタス
10着 ロードマイウェイ
かなり遅いペースでした。勝ち馬以外は先行馬が残る展開。
▼金鯱賞の詳しいレース回顧はこちらの記事に書いています
出走馬の特徴
1 ロードマイウェイ 武豊騎手
2走前まで5連勝で来ていたが前走で連勝が途切れた。前走の敗因は緩い馬場が合わなかったからだと思うので度外視してもいいとは思う。
しかし、それほど瞬発力に長けたタイプでもないので前につけたいが、ゲートに課題があるのは問題。今回は名手が騎乗するので克服できる可能性もあるが、前走の内容では強く推すことはできない。 フットワークが大きく、内回りへの適性も高くない。
3 ブラストワンピース 川田騎手
この馬の長所はパワーと持久力。それを示すように、古馬と混じって戦うようになってから勝ったのは上がり3Fが36秒台と掛かった時。
俊敏には動けないように見えるので、時計が速いスピード勝負になった時には不安が残る。スタートも速くなく、内回りも得意ではなさそう。
能力は認めるが、今回は好走に条件がつく。
4 ワグネリアン 福永騎手
どちらかと言えば広いコース向きだが、昨年の大阪杯で3着しているのでコース適性はある。ジャパンCでも3着と実績も十分。
約4か月の休み明けでも問題ないとみる。昨年はもっと長い休養の後でも結果を出したので、100%の状態ではないと思うが力は出せる。
スタートで踏ん張るバランスが良くなく、ゲートの出は速くはないが出遅れは少ない。福永騎手はスタートが上手いので出遅れないで済んでいるのかもしれない。
5 ラッキーライラック M.デムーロ騎手
中山記念で2年連続2着と内回りは結果が出ているが、フットワークが大きい馬なので内を器用に立ち回ってこられるイメージは湧かない。馬群の内で競馬をすることになるのはマイナスに感じる。
馬体が大きくパワーに秀でたタイプで、スピード勝負・時計の速い決着になると分が悪い。時計は多少掛かった方が良い。
前走で反応が良くなかった事を考えると前目のポジションに行く可能性はある。
8 ダノンキングリー 横山典騎手
反応の良さ・瞬発力があり内回りへの適性がある。皐月賞でも3着と結果を出している。
前走で折り合い面に成長を感じたので、ペースが遅くても対応できるとみる。
マイルCSでは結果が出なかったが、馬場の悪い内を通っていたし、関西への輸送が初めてだったのも影響があったかもしれない。毎日王冠の勝ち方を見れば古馬G1でも通用するはずで、輸送して競馬するのも2回目で慣れが見込める。初めてのG1制覇に期待したい。
9 マカヒキ ヒューイットソン騎手
大阪杯は2017年と2019年に4着でコース適性はある。
ダッシュがつかないのでいつも後方からの競馬になる。末脚はどちらかというと長く脚を使い、力強い印象で時計が掛かった方がいいタイプ。良馬場でレースを迎えそうなので、時計が速くなっていると苦しい。
コース適性よりは展開や馬場が向いてほしい。
10 ジナンボー 藤岡佑騎手
テンションが高く、ゲート内の駐立、折り合いに課題がある。
先行もできるし、前走小倉で3着しているし内回りへの適性は問題ない。
G1で力が通用するかどうかだが、前走馬体を見て「いい馬だなぁ」と感じた。+20kgで肉体的な成長があったのではないかと思う。
1度レースを使われて状態は良くなっているだろうから、ゲートを決めて前に行けるようなら楽しみはある。
11 カデナ 鮫島駿騎手
後方から追い込むスタイルが定着。末脚は結構安定して使えている。追込馬だが脚の回転は速く、内回り自体は問題ない。
時計の速いスピード勝負になってしまうと苦しい。
前走では成長を感じたので注目したい。
- 今まで最後方あるいは馬群から離れたポジションで競馬をしていた馬が、ポジションを取りに行きいつもより少し前で競馬できていた。
- 勝負所で内から馬の間を割って来られた
G1で相手が強いが、明確が逃げ馬がいないメンバー構成でペースが落ち着き瞬発力勝負になれば面白い存在。
12 クロノジェネシス 北村友騎手
秋華賞を勝っていて内回りの適性は言うまでもない。
ゲート内の駐立が良くないので、スタートが決まるかで結果は変わってくる。
牡馬の一線級と対戦するのは初めてだが、ジャパンCで2着になったカレンブーケドールに前走勝ったので通用してもおかしくはない。
レース展開(ペース)はどうなる?
明確な逃げ馬はおらずペースは落ち着きそうに見える。思い切って逃げる馬がいるかもしれないが、ハイペースになる確率は低そう。途中で動いていく馬がいなければ先行有利。
格下の馬が逃げると、優勝争いから脱落し下がっていくときに内にいる馬は馬群をさばかないといけない。その時は、自由に動ける位置にいた方がいい。
【先行】
サトノソルタス・ステイフーリッシュ・ジナンボー
【好位】
ロードマイウェイ・ラッキーライラック・ダノンキングリー・クロノジェネシス
【中団】
ブラストワンピース・ワグネリアン・レッドジェニアル
【後方】
マカヒキ・カデナ
現時点での予想(本命・穴馬 候補)
本命(軸馬)⇒ダノンキングリー or ワグネリアン
オッズが示す通り、上位人気馬の実力差はほとんどないように見えます。内回り適性と実績を重視して軸馬を決めました。
枠順的にはスムースにいけそうなダノンを本命にしたいですが、当日の馬場や馬の状態を見て変えるかもしれません。
穴馬⇒ジナンボー・カデナ
2頭とも力比べになると苦しいが、ペースが遅くなればチャンスはあるとみて挙げました。
最終的な予想はTwitterに書く予定です!
▼詳しい情報はJRAのHPをご覧ください。