この記事では、2020年3月28日・29日の中山・阪神・中京の3つの競馬場で行われた芝レース、および31日に延期になった中山の馬場傾向を分析しています。
中山競馬場・芝コース(Aコース)
土曜日(3月28日) 日経賞
全レース良馬場で行われた。
時計は標準的。ややパワーを要する馬場。ペースが流れれば差し有利か。
4コーナーの内から直線にかけて内4,5頭分路盤が掘れる。ペースが遅く余力が十分に残っていれば内でも問題ないが、ペースが流れた時は内を通ると最後苦しくなる。ペースが遅いとき、差し馬は内を気にしすぎると前が残ってしまうので騎手のペース判断も重要になる。
火曜日(3月31日)
全レース稍重馬場で行われた。
時計は掛かり気味。パワーが必要な馬場。
土曜日は4コーナーから直線の内が悪く外を通った方が良い馬場で内を開ける騎手もいたが、この日は各騎手内を開けずに回ってきていた。内を通った馬も走れていた。
良から稍重になり内がさらに悪くなると思いきや、逆に内が大丈夫になることを不思議に感じた。
仮説を立ててみる。土曜日は良馬場だったが、内が乾いておらず馬場が悪く、外は乾いていた。火曜日は雨が降った事で内外の水分の含み具合が同じぐらいになり、内でも走れるようになったのではないかと推測した。
阪神競馬場・芝コース(Aコース)
土曜日(3月28日) 毎日杯
全レース稍重馬場で行われた。
時計は稍重にしては速めだった。ややパワーが必要な馬場。ペース次第で差しも効くので、脚質による有利不利はなさそう。
日曜日(3月29日)
全レース稍重馬場で行われた。
時計はやや掛かり気味で、パワーを必要とする。スローペースでも差しが効く。
土曜日と同じ稍重馬場だったのに時計が掛かったのは、土曜日のレース後に雨が降り前日よりも水分を含んだためだと考えられる。
中京競馬場・芝コース(Bコース)
先週の競馬の開催がなく、1週休みだった。
土曜日(3月28日)
全レース稍重馬場で行われた。
2勝クラスまでしか行われなかったが、稍重にしては速い時計が出ていた。クッションが効き、ペースが流れれば差しも効く。
クラスが上がればより速い時計で、前が止まりづらくなりそうだと感じた。ただ、瞬発力も活きるので直線に向くときに馬群が固まっていれば差し馬にも注意が必要。
路盤の土はそれほど掘れず、内を通っても問題ない。今日競馬を使って荒れた可能性もあるので、明日も要注目。
日曜日(3月29日) 高松宮記念
3,4Rが不良馬場、7R以降が重馬場で行われた。
時計は掛かっていたが、重馬場と言うほど掛かってなかった。パワーを必要とする馬場。重馬場の1勝クラスでは上がり最速の馬が33秒台だった。
4コーナーから直線にかけて内5,6頭分の路盤の土が掘れ気味。掘れる部分の外が伸びる馬場だった。1勝クラスまではスローペースでも差しが決まり先行馬には苦しい馬場。
高松宮記念で前が残ったのはペースも遅く、全頭OP馬で力のある馬だから残れたのだと思う。内が乾いて伸びるようになったとは考えづらい。
来週に向けて
中山・阪神は来週からBコースに替わります。特に中山は内が荒れていたので、内柵の移動による傾向の変化に注意です。
▼先週の馬場傾向はこちらの記事に書いています。
▼詳しい情報はJRA等のHPをご覧ください。